車で1時間以上かかる場所の学校に、子供が通わなければならないとしたら、どうしたらいいのだろう?浙江省温州市に住む朱さん夫婦が出した答えは「キャンピングカーを買う」だった。銭江晩報が報じた。
娘が温州市内の小学校に通うことになり、永嘉県に住む朱さん夫婦は約50万元(1元=約16.63円)のキャンピングカーを購入。学校の目の前に停車しているため、娘は校門を出ればすぐに「家」に到着だ。
キャンピングカーの長さは4~5メートルで、車内はそれほど広くはないもののミニ「ワンルームマンション」程度の広さ。しかしキッチン、トイレ、リビングがあり、ベッド、洗濯機、冷蔵庫なども完備されている。
母親の呉さんは取材に対して、「娘がなるべくたくさん休息が取れるようにと考えてキャンピングカーを買うことにした」と説明。
そして、「子供は、学校で昼ご飯を食べ、月曜日から木曜日の夜ごはんは私と姑が一緒に作る。そして、夜もキャンピングカーで一緒に寝て、金曜日の午後の授業が終わると、キャンピングカーを走らせて、永嘉県の家に帰る」という。
また、「『家』が校門の目の前にあるため、娘はほぼ毎晩8時過ぎには就寝し、朝の7時過ぎに起きている。睡眠時間はキャンピングカーを購入する以前と比べると約4時間増えた。睡眠時間が十分取れているため、勉強も真面目にするようになったと感じている」という。
しかし、呉さんによると、「下半期は他の学校に転校する可能性もある」といい、キャンピングカー生活がずっと続くわけではなさそうだ。
「全ては娘の教育のためで、多くの人が言うように『あれこれ試行錯誤』しているわけではない」という呉さんら家族にとって、娘の「勉強」が一番大事なようだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年4月15日