冬になるとハクチョウと雪が風物詩となる山東省の煙墩角村
コロンビアのカルタヘナで開かれた国連世界観光機関の第122回執行理事会会議で発表された2024年の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に、山東省威海市栄成市煙墩角村が選出された。
漁家秧歌(ヤンガー)や海草房といった伝統文化と技術が、そのままの形で受け継がれている煙墩角村の村民は、海という大自然と調和よく共生することで持続可能な発展の模範となり、時代の新しいページを開いている。
冬の風物詩
煙墩角村は、栄成市俚島鎮にある海に面した村で、天然の良港だ。その小さな港には毎年11月になると、数千羽の野生のオオハクチョウが、越冬のためにシベリアからはるばる飛来し、翌年の3月まで滞在する。
煙墩角村には都市のような華やかさはないものの、冬になると独特の静けさを感じさせる詩趣に富んだ景色が広がる。例えば、雪が舞い、海に優雅に浮かぶオオハクチョウと共演すると、絵に描いたような絶景が広がる。
海草房
煙墩角村に入ると、海から採取した海草を屋根に敷き、石を使って作った壁が特徴の「海草房」と呼ばれる独特な住居を目にすることができる。
冬は暖かく、夏は涼しい海草房は、その外観も、実用的な内部構造も、現代的な住居とは全く異なっている。
70工程以上を経て施工され、全て手作業で仕上げられる。代々受け継がれてきた独特な海草房は、貴重な無形文化遺産となっている。
漁家秧歌
長年、漁業に携わり、苦労の伴う海上にいる時間が非常に長い漁民は、豪快で、さっぱりしていて、竹を割ったような人柄であることが多い。地域の特徴と漁民のこうした人柄から、独特な漁家秧歌が生まれた。
海鮮グルメ
魚介類が豊富な海辺の煙墩角村では独特な海鮮グルメもたくさん生まれた。例えば、サワラを具にした水餃子や魚の干物、アカガイのがらん蒸しなどで、どのグルメも、大自然と知恵が絶妙にコラボレーションし、海の香りと昔ながらの素朴な味わいとなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月24日
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