防寒対策はバッチリ!冬を快適に過ごす成都動物園の動物たち

人民網日本語版 2024年12月25日16:37

電気ストーブの前に集まる成都動物園のヒヒ(12月24日撮影・張浪)。

電気ストーブの前に集まる成都動物園のヒヒ(12月24日撮影・張浪)。

二十四節気の22番目「冬至」を越え、四川省の成都動物園は動物たちが冬を暖かく快適に過ごすことができるよう一連の対策を講じている。24日に、成都動物園を取材したところ、温風ヒーターや電気ストーブ、電気式床暖房といった「越冬神器」がすでに設置されていた。中国新聞網が報じた。

それぞれの動物の習性やニーズに合わせて、動物園は様々な防寒対策を講じている。例えば、チンパンジーやコモンリスザル、ワオキツネザルといった霊長類の動物の場合、床暖房の上で、快適に休んだり、遊んだりすることができるようになっている。ゾウやサイといった大型の動物が過ごす部屋は、温風ヒーターで室内を暖かくしたり、エアコンで温度を調整したりしている。爬虫類館では、カメやワニ、ヘビなどが、快適な温度の水の中で過ごせるようになっている。

成都動物園の爬虫類館で快適に過ごすニシキヘビ(撮影・陳選斌)。

成都動物園の爬虫類館で快適に過ごすニシキヘビ(撮影・陳選斌)。

爬虫類館内には気温を測る温度計が至る所に設置されている。ヘビやトカゲ、リクガメといった爬虫類は温度に敏感で、低温に長時間さらされると、命にかかわることさえあるからだ。そのため、動物園は、温風ヒーターや電気式床暖房などを設置しているほか、一部にヒーター付き照明を設置して、一定の温度勾配を設け、爬虫類が必要に応じて照明の下で、「日光浴」をして暖を取ることができるようにしている。

成都動物園の関係責任者によると、「一部の動物は野外で寒さにある程度耐えることができるが、成都の気候条件下ではやはり快適とは言えない。成都の冬は湿度が高く、気温が低いという特徴に合わせて、防寒対策を講じることが必要となる」としている。

ただ、動物たちは、長時間にわたって暖房器具の周りにいると、活動したがらなくなってしまう。動物たちが運動不足になり、太ってしまうことがないように、飼育員らは、様々な玩具を用意するなど環境エンリッチメントに取り組んでいる。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年12月25日

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