レビューをチェックしてから購入する中国の若者 「レビュー見て購入したのに結局騙された」の声も

人民網日本語版 2024年12月30日11:10

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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買い物をする前に、インターネット上で関連商品のレビューをチェックすることが習慣になっている若者も多いだろう。「第三者評価」市場が活況を呈するにつれて、ショッピングをする人に参考価値ある情報を提供するレビュー系アカウントもどんどん登場している。一方で、「レビューをチェックして、理にかなったショッピングができるようサポートしてもらいたかったのに、でたらめのレビューに騙された」と嘆く声も上がっている。

中国青年報社社会調査センターがこのほど、問巻網と共同で、1338人を対象に実施した調査では、回答者の68.5%が「商品を購入する前に、わざわざ第三者評価をチェックしたのに、結局騙された経験がある」と答えた。レビュー内容が信頼できるかを見極める方法については、回答者の58.9%が「コメント欄の評価や口こみを参考にする」と答えた。

レビューをチェックする商品トップ3は衣類、スキンケア・メイクアップ化粧品、デジタル・テクノロジー

河北省に住む女性・王琴さんは取材に対して、「衣類や子供向けの食品、日用品を買う時は、『第三者評価』をしっかりチェックしている」と話す。北京に住む80後(1980年代生まれ)の斎志朋さんは、デジタル機器が大好きで、普段からカメラやスマホ、パソコンなどのレビューをよくチェックしているという。そんな斎さんは、「特に新製品を購入する前は、デジタル系ブロガー数人のレビューをチェックする。もし、魅力的な技術革新があれば、高い確率で実店舗で購入している」と話す。

では、多くの人はどんな商品を購入する時にレビューをチェックしているのだろうか?調査では、衣類(61.7%)、スキンケア・メイクアップ化粧品(56.4%)、デジタル・テクノロジー(53.7%)、大人向けの食品(52.9%)がトップ4だった。その他、子供用の玩具や衣類(40.7%)、子供向けの食品(36.7%)、自動車(23.0%)などがあった。

「第三者評価」に対する信頼度評価は平均6.6点

湖北省のある大学に通う女子大生・周如娜さんは最近、あるレビュー専門のブロガーに「騙された」という。周さんによると、「厚手の上着を買いたいと思い、おすすめに関する書き込みを検索したら、『いいね!』の数や保存数が多い、綿の服をレビューしている書き込みを見つけた。ブロガーは、4-5着の上着の中から、安くも高くもない1着を勧めていた。予約販売で、25日間も待つ必要があったものの、それを購入した」という。しかし、数日後に商品が届き、「色やデザイン、完成度など、全部が動画とは全く違っていて、がっかりした」という。

調査では、回答者の約7割(68.5%)が、「商品を購入する前に、わざわざ第三者評価をチェックしたのに、結局騙された経験がある」と答えた。回答者の年齢層を見ると、00後(2000年以降生まれ)のその割合が75.2%と最も高く、2番目は90後(90年代生まれ)で73.1%だった。男女別で見ると、男性が70.3%と、女性の67.3%を上回った。

これまでのショッピングの経験をもとに、10点満点で「第三者評価」の信頼度を評価するとしたら?という質問に対し、王琴さんは「8点」、周如娜さんは「5点」とした。

調査の回答者の「第三者評価」の信頼度評価を見ると、平均6.6点で、ギリギリ合格ラインを超えているというレベルだった。

58.9%「コメント欄の評価や口こみを参考にする」

では、どのようにレビュー内容が信頼できるかを見極めればいいのだろうか?調査では、回答者の58.9%が「コメント欄の評価や口こみを参考にする」、58.7%が「ずっとフォローしていて、口コミが高いレビューアカウントだけをチェックする」、55.8%が「レビューする言葉の使い方がきちんとしているか、レビューの細かさなどから判断する」、51.8%が「人気度が最も高いレビューを選ぶ」と答えた。

レビューを頼りに、おむつを買って大失敗した経験があるという2人の子供の母親・劉念丹さんは、「もう軽率にレビューの内容を信じることはしない。コメント欄を何度も見直し、もし購入者から否定的な口コミが寄せられていれば、絶対に買わない」という。

斎志朋さんは、「脚本通りに演じているだけで、機械的で、フォローしている商品に関する質問を理解していなかったり、はぐらかしたりするレビュー系のブロガーもいる。一方、消費者の視点から、各指標について解説し、質問にきちんと答えているブロガーもおり、信頼できると感じる。そうしたレビュー系アカウントをフォローするようにしている」と、ブロガーの言動をよくチェックして判断するとした。

回答者の内訳は、男性が38.0%、女性62.0%だった。年齢層を見ると、「00後」が12.0%、「90後」が47.3%、「80後」が32.8%、「70後」(70年代生まれ)が6.6%、「60後」(60年代生まれ)が1.2%、その他が0.1%だった。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年12月30日

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