「8階に停まる2系統のバス」が烏魯木斉の人気観光スポットに 新疆

人民網日本語版 2024年12月26日13:46

烏魯木斉の「8階のテーマバス停」で写真を撮影する人々(12月24日撮影・苟継鵬)。

烏魯木斉の「8階のテーマバス停」で写真を撮影する人々(12月24日撮影・苟継鵬)。

新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)市の市民・李春霞さんは今月24日、「8階のテーマバス停」で、「当時、通勤の時に、ここで2系統のバスに乗り換えていた。ぎゅうぎゅう詰めのバスの光景が今でも目に浮かぶ。今日は8階のテーマバス停を見るために、地下鉄1号線に乗ってやって来た」とした。中国新聞社が報じた。

最近登場した「8階のテーマバス停」に足を運ぶと、実物大で再現された「2系統のバス」の横にあるバス停は、記念撮影しようとする人で賑わっていた。そしてその横にある現在も使われているバス停には、約5分おきにバスが到着していた。

烏魯木斉の「8階に停まる2系統のバス」は、歌手・刀郎(ダオ・ラン)の曲「2002年的第一場雪」の歌詞に出てきたことで注目を集めるようになった。「2系統のバス」がどうやって「8階」に停まるのか、多くの人の想像を掻き立てたからだ。

実は「8階」というのは地名で、烏魯木斉市の道路・友好北路にある新疆昆侖賓館が8階建てで、当時、同市で最も高い建物だったことからそのようなネーミングになったという。ここに停まる2系統のバスは、当時の烏魯木斉市の南北を走る重要な公共バス路線だったという。ただ、今ではすでに廃線となっている。

新疆昆侖賓館のオンライン宣伝部の劉夢縁経理は、「半年かけて、『8階のテーマバス停』を再現した。昔の生活の様子や発展の過程を再現することで、都市の独特の文化を残したいと思った」と説明する。

街中に立ち並ぶ高層ビルや交通量が多い街中を見ながら李春霞さんは、「烏魯木斉は急速に発展、変化している。今は交通機関も非常に便利で、公共バスに乗ればどこにでも行けるようになっているし、地下鉄もとても便利。8階より高い高層ビルもたくさんある」とした。

データによると、烏魯木斉市には現在、公共バスの路線が約240本あり、4400台以上のバスが投入されている。また公共バスの総延長距離は3800キロ以上となっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年12月26日

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