農家への年末ボーナス、何と1486万700元! 江西・鼎湖

人民網日本語版 2025年01月15日10:55

1月8日午前、江西省南昌市安義県鼎湖鎮では、総額1486万700元(1元は約21.5円)にもなる巨額の現金がまるでピラミッドのように積み上げられていた。これは現地の大規模な穀物生産者の凌継河さんが農家に支給する年末ボーナスだった。

「万小毛さん、50万8600元」、「孫龍芳さん、43万3200元」……。胸元に大きな赤いコサージュを付けた穀物栽培の達人たちは、名前を呼ばれるとウキウキした様子で前に進み出てボーナスを受け取り、満面の笑みを見せていた。

司会者が「今年の穀物栽培ナンバーワンは劉守量さん、54万3550元!」と発表すると、場内からひときわ大きな歓声が上がった。たくさんのボーナスを受け取った劉さんは、仲間たちに取り囲まれた。

劉さんは2011年から凌継河さんのチームのメンバーとなり、これまでに計1200ムー(約80ヘクタール、1ムーは約6.7アール)の田んぼを耕し、18年にも「穀物栽培ナンバーワン」の称号を獲得している。「ここでは、自分の手で作り出した豊かさへの道を歩んできた。来年も1位の好成績を上げたい」と劉さん。

ボーナス支給現場では、劉さんのようなベテラン農家だけでなく、新しい顔もたくさん見ることができた。「最優秀新人貢献賞」を受賞した龔宇さんは1998年生まれの、栽培技術サービスチームの一員だ。昨年は龔さんの監督保護の下で、「邦両優」という名前の二番穂の新品種が、2期作で1300キログラムという高い増産記録を打ち立てた。

龔さんは今年初めて年末ボーナスを受け取った。「新農家」としての龔さんは喜びに満ちた表情で、「うちのチームには44人のメンバーがいて、90後(1990年代生まれ)と00後(2000年代生まれ)がほとんどで、半分以上が大学生だ。私たちは科学技術によってより多くの農家を支援し、収量の多い穀物を栽培して、より多く稼ぎたいと考えている」と話した。

凌さんが農家に支給する年末ボーナスは、「収量超過賞」とも呼ばれている。凌さんは譲渡可能な土地を農家に管理してもらっている。計77の農家チームがあり、1チームの人数は2-8人で、毎月5000元の基本給のほか、1ムー当たりの収量が規定の基数を超えた場合は奨励金を支給する。江西省グリーンエネルギー農業協力社の理事長も務める凌さんは、「私たちには標準の収量があり、早期水稲は基本的に1ムーあたり350キログラム、晩期水稲なら400キログラムだ。これを基準とし、基準を500グラム-25キログラム超えれば500グラムあたり5角(1角は10分の1元)のボーナスを支給し、25キロを超えれば同1元のボーナスを支給する」と説明した。

凌さんはこれまで30年間近くにわたり、故郷を離れて各地を渡り歩いていたが、ある時、故郷の農地の多くが使われていない様子を見て、故郷に帰って農業をしようと決意した。

その後、凌さんの事業は徐々に発展して農業合作社を設立し、さらには全国的に有名な大規模な穀物生産者として、独自の管理方法を模索し、穀物栽培に対する農家の積極性を大きくかき立ててきた。

凌さんは09年に故郷に帰って農業を始めて以来、14年連続で農家に年末ボーナスを支給しており、支給総額は当初の98万元から今や1486万700元に増加し、累計支給額は6970万元に上った。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年1月15日

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