三国志の文化やパンダのグッズ 四川省成都市が東南アジアの観光客に人気
四川省成都市のショッピングモール「IFS」の前で写真を撮影する外国人観光客。
四川省は最近、東南アジアから来た観光客で賑わいを見せている。旅行サイト・携程網の統計によると、2024年1—11月、成都市を訪問したインバウンド客は累計で前年同期比163.8%増の延べ147万2000人に達した。そのうち、成都市から中国に入国した外国人観光客は前年同月比186%増の延べ101万1000人だった。成都から中国に入国した外国人観光客を国別で見ると、トップ5はマレーシア、タイ、米国、ベトナム、韓国だった。成都の街中に行くと、タイやシンガポール、インドネシア、ベトナム、マレーシアといった東南アジアから来た観光客をあちらこちらで出会う。では、どんな観光スポットやグッズ、お土産が東南アジアからの観光客の間で人気となっているのだろう?成都日報が報じた。
三国志が好きで劉備、関羽、張飛も熟知
楽道国際旅行社のタイ語が話せるツアーガイド・張導さんは、ここ半年の間に、東南アジアから旅行に来た団体約30組を案内したという。張さんは「多くの観光客に最も人気の観光スポットは、武侯祠と錦里。三国志の文化を説明すると、観光客はみんな真剣な表情で聞いていた。三国志の文化は奥深く、東南アジアにも大きな影響を与えており、その故事は広く伝わっている」と話す。
その他、張さんは取材に対して、「東南アジアから来た観光客に最も人気の人物は『曹操』。曹操は傑出した知力と遠大な計略を有し、知恵と勇気を兼ね備えていると見られていて、私が案内した多くの観光客が曹操が大好きだった」と語った。
パンダのグッズショップやアートトイが大人気
東南アジアから来た観光客だけでなく、ほとんどの外国人観光客にとって、絶対に行っておきたい場所がパンダの文化クリエイティブグッズショップだ。パンダ郵便局のスタッフは取材に対して、「2024年に来店した観光客の数は前年比で約3倍になった。成都に遊びに来た外国観光客の多くは、パンダ関連のお土産を購入している。パンダが写っているポストカードやパンダのぬいぐるみ、パンダがテーマの切手などが、外国観光客の間でとても人気だ」と説明した。
パンダの文化クリエイティブグッズのほか、アートトイも外国観光客の間で大人気となっている。1月9日、タイから来た団体を連れて成都市のショッピングモール「IFS」にやって来たツアーガイドは取材に対して、「フィギュアメーカー・泡泡瑪特(ポップマート)のショップは、タイ人観光客が絶対に行きたい場所となっている」と話した。また、四川国際旅行社のスタッフ・黄さんは、「団体客を案内する時、タイ人観光客がリュックに泡泡瑪特のフィギュアをたくさん付けているのをよく見かける。中でも拉布布(ラブブ)というキャラクターが最近、タイ人観光客の間で特に人気となっている」と話した。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年1月15日
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