宇宙服を着て火星で記念写真?火山でスキー?烏蘭哈達火山群が面白い! 内蒙古

人民網日本語版 2025年01月14日13:45

黒い岩石がむき出しの山を「宇宙服」姿の人々が歩いている様子を見ると、まるで火星に来たかのような気分になる?実は、この場所は内蒙古(内モンゴル)自治区烏蘭察布(ウランチャブ)市の烏蘭哈達(オラーンハダ)火山。ここでは、レンタルの「宇宙服」を着て宇宙旅行気分が味わえる。烏蘭哈達山は恐らく、この宇宙で「宇宙飛行士」が最も密集している場所だろう。

スキーができる火山

冬になると、烏蘭哈達火山の麓では毎週土曜日の夜、大勢の観光客による大合唱や、火の粉が降りそそぐ「火壺」のパフォーマンス、美しい花火大会など、賑やかなイベントが次々に開催され、観光客のテンションは一気に高まり、大いに盛り上がる。

歌ったり踊ったりしてお腹がすくと、36メートルもある細長い焼窯を使った「焼き芋」パーティーの始まりだ。焼窯の中では、アルミホイルに包まれたジャガイモやカボチャ、焼売などが焼かれており、観光客は出来上がったホカホカのグルメでお腹を満たすことができる。

烏蘭哈達火山群

中国では珍しい大陸割れ目型火山群である烏蘭哈達火山群は、数珠のように広大な草原に散らばっている。中には巧みに作り出された尖塔のような形の火山や、大地に抱かれたようななだらかな火山もある。

3号火山の遊歩道に沿って約20分登ると、火山の噴火口を見ることができる。

烏蘭哈達火山群の中で保存状態が最も良いのは5号火山で、雑誌「中国国家地理」の表紙にも採用されている。

宇宙飛行士になりきって写真を撮りたいという人にとっては、6号火山がベストスポットだろう。「宇宙服」を着て、ライトセーバーを持ち、空が赤く染まった夕方にシャッターを押すと、一生の思い出となるベストショットを撮影できるに違いない。

烏蘭察布において火山は観光地であるほか、スキーを楽しめる場所でもある。大河湾スキー場にはゲレンデ・コースが10本以上あり、様々なスキーヤーのニーズを満たすことができる。

リフトに乗って山頂に行くと、中国最長の1200メートルのスノーチューブ専用コースを体験することもできる。スノーチューブに乗り、くねくね曲がる火山の尾根に沿って、風を切るように猛スピードで滑り降りると、スリル満点で爽快だ。

遊び疲れたら、火山カフェで温かい火山コーヒーを飲むと、ほっこりとした気分になって、疲れを癒すことができる。

その他、燻製ローストチキン「卓資熏鶏」や、雑穀の生地をハチの巣のように蒸籠に入れて蒸した「莜麺窩窩」、名物の冷凍ジャガイモ、羊肉を煮込んだ「燜羊肉」といった数々のご当地グルメを存分に味わうこともできる。

雑穀の生地をハチの巣のように蒸籠に入れて蒸した「莜麺窩窩」。撮影・苗陽

雑穀の生地をハチの巣のように蒸籠に入れて蒸した「莜麺窩窩」。撮影・苗陽

名物料理の「冷凍ジャガイモ」。撮影・趙夢月

名物料理の「冷凍ジャガイモ」。撮影・趙夢月

羊肉を煮込んだ「燜羊肉」。撮影・趙夢月

羊肉を煮込んだ「燜羊肉」。撮影・趙夢月

春節(旧正月、今年は1月29日)に合わせた連休には、烏蘭察布で雪遊びを楽しむのはどうだろう?一面銀世界となった草原で開催される「雪上ナーダム」に参加するのも楽しい時間となるだろう。

雪の上で行われるモンゴル相撲「ブフ」。撮影・劉志帥

雪の上で行われるモンゴル相撲「ブフ」。撮影・劉志帥

「ナーダム」では、春節の年越し用品を購入したり、ご当地グルメを味わったり、各種ウィンターレジャーを楽しんだりして、冬の草原に溢れる活気を体験することができる。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年1月14日

注目フォトニュース

関連記事