傅瑩氏「グローバルAIガバナンスは地政学を超越すべき」

人民網日本語版 2025年02月12日13:30

中国の傅瑩・元外交部副部長(外務次官)は10日、フランス・パリで開催された「AIアクションサミット」とそのサイドイベントに出席した際、「グローバルAIガバナンスは地政学を超越すべきだ。中国は国際社会と手を携え、AIの安全な発展を共に促進することを望んでいる」と表明した。新華社が伝えた。

傅氏は「中国の業界はすでに政府の支援下で国際的な『AIセーフティ・インスティテュート (AISI)』に対応する『中国人工知能発展・安全研究センター』を設立した。中国のAI技術の応用とセーフティ・ガバナンスの分野には、多様で多元的なエコシステムが存在し、複数の政府当局や機関、企業がセーフティ・ガバナンスの問題に関心を持ち、取り組んでいる。ネットワークの構築によって、誰もが知識や情報への関与・共有、キャパシティ・ビルディング強化の機会を得られると同時に、国際的な対話や協力に積極的に参加することもできる。中国はイギリス・ロンドンで開催されたブレッチリー・サミット(AIセーフティサミット)に参加し、各国におけるAISIの発展に一貫して注目しており、中国の科学技術界も各国の科学技術界と緊密な意思疎通を継続している」と指摘。

「米国がAIの最前線でのイノベーションを急速に発展させる一方で、中国は垂直応用分野でリードしており、この二つの力を結びつけることこそが、AI、さらにはAGIの安全で責任ある応用への最良の道だ。中国は中米協力およびグローバル・ガバナンスに対して比較的冷静な姿勢を保ち、意見の相違においては互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し、相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンの原則を堅持することを提起している」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年2月12日

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