北京市商業宇宙飛行10の応用シーンが発表

人民網日本語版 2025年02月14日10:33

北京商業宇宙飛行産業質の高い発展大会が12日、北京経済技術開発区(北京亦荘)で行われ、北京市商業宇宙飛行における10の応用シーンが発表された。中国新聞社が伝えた。

イベントの現場で発表された北京市商業宇宙飛行応用シーンには、衛星通信・測位・リモートセンシング技術に基づくハイレベル自動運転モデルエリアの建設、衛星インターネットに基づく低空運営管理制御ソリューション、衛星通信・リモートセンシング技術に基づくスマートシティの建設、コンシューマー向けの携帯電話と衛星を直接接続する技術の検証・応用、宇宙環境バイオ医学研究と応用などの10のシーンが含まれる。

その中でも、会場では一般的な携帯電話で、銀河航天(北京)科技有限公司の低軌道通信衛星インターネットを利用して「北京ロケットストリート」、タイとの通話が行われた。これは、コンシューマー向けの携帯電話と衛星を直接接続する技術の検証・応用シーンの生きたデモンストレーションとなった。

大会での説明によると、北京亦荘航空・宇宙産業の規模は2024年に350億元(1元は約20.9円)を突破し、航空・宇宙企業の数は160社を超えた。「亦荘ロケット」が13回の打ち上げに成功し、軌道上に80基以上の衛星を投入。今年は「亦荘ロケット」の打ち上げ回数を40回以上、軌道に投入する衛星を130基以上にする計画で、新型ロケット4機種の初飛行も期待されている。

北京亦荘は今年「航空・宇宙街区」を利用し、衛星インターネット産業プロジェクトを段階的に展開する。商業ロケット・衛星の重要中核技術の研究開発を急ぎ、高信頼性・低コスト・量産化の製造能力を強化し、中・大型再使用型キャリアロケットの開発を急ぎ、26年までの軌道投入を目指す。北京市再使用型ロケット技術イノベーションセンターの建設にも力を入れる。

北京亦荘はさらに応用シーンの育成を急ぎ、商業宇宙飛行の車両インターネット、6G通信、バイオ医学、スマート製造、スマートシティ、低空経済(低空域飛行活動による経済形態)などの分野におけるモデル応用を推進する。商業有人宇宙飛行や軌道上作業などの未来産業を育成する。空・宇宙・地上のマルチネットワーク統合を推進し、商業宇宙飛行、低空技術、自動運転、エンボディドAI、AI(人工知能)、スマート製造、デジタル都市システムが一体化した「ワンネットワーク」を構築する。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年2月14日

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