「緑の国宝」を守る――全人代代表・全国政協委員の提案を真剣に処理する国家林草局

人民網日本語版 2025年02月28日15:19

全国人民代表大会(全人代)代表であり、中南林業科技大学副学長である尹双鳳氏はこのほど、取材に対応し、新たに施行された「古樹名木保護条例」について説明した。尹氏は、同条例は「古樹名木」(樹齢百年以上の大樹や歴史的価値を持つ名木)の分類保護、日常管理、適正利用、文化継承などについて定めており、古樹名木の保護に関する国レベルの法規がないという空白を埋め、古樹名木のより良い保護を制度面から支えるものだとの見方を示した。新華社が伝えた。

今年1月に施行された古樹名木保護条例には、尹氏を始めとする全人代代表・全国政協委員(以下、代表・委員)、及び国家林草局などの共同の努力が不可欠だった。長年にわたり古樹名木の保護に関心を寄せてきた研究者である尹氏は、古樹名木の保護における法律・政策の整備不足や、保護管理技術の未熟さといった問題に注目してきた。2024年の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)で、尹氏は古樹名木保護の法整備の持続的推進、保護技術研究への支援、財政支援の拡充など、的確な提案を行った。

国家林草局生態保護修復司(局)・植樹奉仕及び部門緑化処の張朝暉一級調査員は、「尹代表の提案を見て、我々の取り組みの重点と合致することに気づき、すぐに連絡を取り、古樹名木保護の重点措置について共に議論し、次の段階における取り組みについても書面で意見交換を行った」と語る。その後、湖南省へ調査に赴き、古樹名木学術シンポジウムにも参加し、地元の専門家たちと積極的に意見を交わした。

国家林草局には2024年に合計494件の意見・提案が寄せられ、内訳は意見287件、提案207件だった。内容は、「三北」(西北・華北・東北)プロジェクト、国家公園と自然保護地、集団林権制度改革、科学的な緑化、野生動植物保護など多岐にわたる。

国家林草局の関係者は「今年の全国両会の開催が近づく中、国家林草局は処理作業の流れをより最適化し、作業方法を革新し、総合調査・研究や代表・委員との座談会を行い、意見や提議を十分に取り入れ、より実務的な政策措置によって、人と自然が調和的に共生する現代化に貢献していく」と語る。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年2月28日

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