人民網の「全国両会調査」結果発表、「民生保障」「正風反腐」「社会ガバナンス」が注目度トップ3

人民網日本語版 2025年03月03日14:17

2025年1月27日から2月28日にかけて、人民網は第24回全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)調査を実施した。ネットユーザーの投票では、「民生保障」「正風反腐」(不正な風潮の是正・腐敗行為の取り締まり)「社会ガバナンス」という3つのキーワードが最も注目を集め、トップ3にランクインした。続く4位から10位は、「経済発展」「法に基づく国家ガバナンス」「科学技術・教育人材」「美しい中国」「文化建設」「農業強国」「改革開放」だった。人民網が伝えた。

■「民生保障」が首位

中国式現代化においては民生が最優先される。過去23回の全国両会調査では、民生と密接に関わる「社会保障」が20回にわたりトップ10入りしていたが、今年の調査で「民生保障」と名称が変更されると、その注目度は首位となった。

過去1年間に実施された、全国医療保険個人口座の省を跨ぐ共済、都市部老朽住宅地の改修、既存の住宅ローン金利の一括引き下げなど、生活向上に寄与する政策が、ネットユーザーの支持を得た。

■「正風反腐」に引き続き関心

「正風粛紀反腐」(不正な風潮の是正、党規の厳格化、腐敗行為の取り締まり)は、民心の求めるところに関わる。今年の全国両会調査でもネットユーザーの注目を集め、第2位にランクインした。

2025年に向けた「正風反腐」については、85.37%のネットユーザーが「教育・医療、年金・社会保障、環境保護、食品・医薬品の安全など民生分野での小規模な汚職に対する対策の強化」を特に重視している。

■「社会ガバナンス」にも高い関心

「社会ガバナンス」は今回の調査で第3位にランクインした。この高い注目度は、安定した秩序あるより良い生活をネットユーザーが求めていることの反映だ。

社会ガバナンスは人々の生活の幸福度や国家発展の大局に関わる。行政サービスに対して提案やフィードバックを行い、効果的な解決を得た経験があると回答したネットユーザーが少なくなかった。政府機能改革、公衆参加の仕組みづくり、法整備などから着手して、社会ガバナンスのレベルを不断に高めることを提案するネットユーザーは70%以上に上った。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年3月3日

注目フォトニュース

関連記事