映画とともに巡る中国 映画スタジオ「横店影視城」の外国人観光客が前年比10倍近く増に

人民網日本語版 2025年03月11日09:48

中国映画が世界でヒットするようになるにつれて、ロケ地巡りをして、中国の自然の風景や人的・文化的情緒を体験することが、多くの外国人観光客の間で人気となっている。浙江省東陽市にある映画スタジオ「横店影視城」は、多くの中国映画やドラマのロケ地となっており、多くの外国人観光客が最近、同スタジオを観光で訪れるようになっている。

「横店影視城」の「秦王宮」景勝地に足を踏み入れると、張芸謀(チャン・イーモウ)監督のヒット作「HERO(原題:英雄)」の有名な剣術シーンが忠実に再現されている。また広州や香港特別行政区の街並みを再現したエリアには、成龍(ジャッキー・チェン)主演の映画「ライド・オン(原題:竜馬精神)」のセットとほぼ同じ光景が広がっていた。

外国人観光客のダビラ・ビアーニさんは、春節(旧正月、今年は1月29日)に合わせて公開された中国国産アニメーション映画「哪吒之魔童閙海(ナーザの魔童大暴れ)」の大ファンだといい、「子供の頃から、中国のカンフー映画が大好きで、中国映画に登場する義のためには命を惜しまない侠客に憧れてきた。今回、横店に来て、中国の伝統衣装を身にまとい、セットに囲まれて、まるで侠客になったみたいな気分を味わうことができた」と喜んでいた。

中国映画が大好きなビアーニさんは友人と共に、映画のロケ地巡りをするスケジュールを立て、浙江省の杭州市や温州市、金華市なども観光して、中国の壮大な自然と歴史・文化を堪能したという。

中国が外国人を対象としたビザ免除措置を全面的に緩和・最適化しているのに加えて、「映画ブーム」が高まり続けているのを背景に、2024年に「横店影視城」を訪れた外国人観光客の数は前年比で10倍近くに増加した。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年3月11日

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