習近平総書記の貴州・雲南省視察から見る民族団結促進の3つの重点

人民網日本語版 2025年03月21日15:37

習近平総書記は3月17日から20日にかけて、多民族が居住する貴州省と雲南省を相次いで視察した。侗(トン)族の村落や花卉産業パーク、麗江古城などを訪れ、幹部や大衆と共に、農村振興や産業発展、少数民族文化遺産の保護と活用、民族団結・進歩事業などについて衆知を集め、発展を図り、未来を語った。新華社が伝えた。

少数民族地域に対する踏み込んだ視察は、習総書記が民族政策を非常に重視していること、少数民族地域の繁栄と発展を気に掛けていることを示しており、さらなる改革の全面的深化、中国式現代化の推進のために力を結集するための深い考えを示している。今回の視察から、民族団結を促進するための3つの重点が見て取れる。

■改革と発展によって民族団結の基礎を固める

両省の視察で、習総書記は「質の高い発展」を強調するとともに、資源賦存量を考慮し、現地の実情に基づき、両省の発展の重点と方向性を示した。これは全国、特に少数民族地域の発展にとって示唆となる。

新たな道のりにおいて、各地域の状況に応じて新たな質の生産力を発展させ、少数民族地域の質の高い発展と現代化の歩みを加速し、各民族の共同富裕を着実に推進し、各地域を経済的により緊密に結びつけ、一体化させ、各民族の心をより近づけ、密接にし、民族団結を一層強化するための基礎を固める。

■中華民族共同体意識は民族団結の礎

19日、習総書記は麗江古城を訪れ、古城内の木氏土司府の主な建築物を視察し、納西(ナシ)族の東巴(トンパ)文化の研究成果の展示を見学した。その際「各民族の大衆が自覚的に中華民族共同体意識を堅固に作り上げ、中華民族共同体の構築を不断に推進するよう導く必要がある」と強調した。

新たな情勢の下では、複数の措置を同時に実施して中華民族共同体意識を一層堅固に確立してこそ、各民族が中華民族としての自覚的アイデンティティを強化し、国家統一と民族団結を維持するための強固な「精神の長城」を築き、中華民族をさらに強い一体感と結束力を持つ運命共同体にしていくことが可能となる。

■文化的アイデンティティは民族団結の根本

「少数民族文化は中華文化に欠かせない重要な構成要素だ」「木府のような重要な文化的ランドマークを保護・活用し、中華の優れた伝統文化をしっかりと保護・継承する必要がある」。肇興侗寨でも麗江古城でも、習総書記は民族文化保護の重要性を繰り返し強調した。

中華民族が共有する精神的なふるさとの構築に力を入れ、中華民族共同体意識を堅固に確立し、各民族の人々が祖国・中華民族・中華文化・中国共産党・中国の特色ある社会主義への一体感を不断に強めるよう導き、中華民族共同体を一層強固にしてこそ、民族復興の道において直面する疾風や驟雨、さらには逆巻く大波にも、より悠然と立ち向かうことができるようになる。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年3月21日

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