AI育苗・北斗による春耕から見るスマート農業の新たな展望
新しい農業シーズンが始まる絶好の時期を迎えた現在、重慶市では、さまざまなカスタマイズされたスマート農機が活躍を見せている。新華社が伝えた。
高さ数十メートルの「エレベーター」に乗る苗
重慶市永川区では、田植え前の育苗工程が工場に移されている。育苗箱は循環移動式の苗床に設置され、自動スライドレールによって上下に移動し、まるで数十メートルの「エレベーター」に乗るかのようだ。水肥一体化システムの丁寧な管理により、苗は青々と生い茂り、生命力にあふれている。このスマート工場は年間で何度も育苗でき、育苗の効率と質を大幅に高めている。
高精度北斗測位で農機を遠隔操作
重慶市長寿区伏羲農場では、農作業はもはや肉体労働に依存するものではなくなった。スマート農機と農業用ドローンが農地の間を自由に行き来する。管理者は5Gによる情報伝達と高精度北斗測位により、1台のタブレットPCで農機を遠隔操作し、農地を耕すことができる。さらにセンサーデータにより農地の微気候、土壌の湿度、作物の生育などの状況をリアルタイムで監視することができる。
魚・野菜共生AI工場
重慶市農業科学院の魚・野菜共生AI工場で、AI技術が動的に活用されている。野菜栽培で肥料を使用せず、養殖で人手を使わない。レール式給餌ロボットが休むことなく稼働する。ビッグデータ分析結果に基づき動的に餌を与え、養殖の排水を肥料へと転換する。無公害・ゼロエミッションを実現し、農業と養殖のグリーンサイクルの発展を実現する。
鍬がリモコンに、機械が自ら農地を耕す
重慶市北碚区では、鍬が操作レバーになる。ドローンの飛行制御システムを使用した自走式クローラーロータリー耕作機が春耕に導入された。この農機はロボット制御技術と農業機械技術を融合させ、丘陵地・山間部の水田の農業生産に特化して設計されている。操作者がリモコンを操作するだけで楽に春耕を行うことができ、労働強度が大幅に軽減される。見通しの良い環境下では、遠隔操作の可能距離は最大5キロメートルに達する。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年4月11日
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