国家統計局「1-3月の国民経済は安定した好調なスタート」
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国務院新聞弁公室は16日に記者会見を開き、2025年第1四半期(1-3月)の国民経済の運営状況について説明した。国家統計局の盛来運副局長はその中で、「第1四半期の国民経済は安定的に推移し、好調なスタートとなり、質の高い発展が新たな方向に向かって好転した」とした上で、「いくつかの突出した特徴が見られた」として次の5点を挙げた。
(1)成長が安定する中で回復上昇した。第1四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.4%増となり、成長率は前年通年の5%を上回るとともに、前年同期の5.3%も上回り、中国は世界の主要経済国の中でトップクラスの成長率となり、昨年から続く安定する中での好転、安定する中での回復上昇の流れが続いた。生産需要指標の回復上昇が加速し、工業全体の付加価値額は同6.3%増となった。成長率は前年を0.6ポイント上回り、サービス業の付加価値額は同5.3%増となり、成長率は同0.3ポイント上昇した。固定資産投資は同1ポイント上昇の同4.2%増、社会消費財小売総額は同1.1ポイント上昇の同4.6%増だった。
(2)雇用と収入が全体的に安定した。全国都市部の調査失業率指標が同期は5.3%となり、3月は前月比0.2ポイント低下の5.2%となった。全国の1人当たり個人可処分所得は物価要因を除いた実質成長率が5.6%となり、GDP成長率とほぼ一致した。
(3)国際収支の状況が良好だ。同期には、グローバル経済成長の原動力が弱体化したが、中国の輸出入は基本的な安定傾向を保ち、同期の物品貿易の輸出入は同1.3%増となり、輸出は6.9%増となった。1-2月のサービス輸出入は同9.9%増となった。3月末現在、外貨準備高は3兆2000億ドル(1ドルは約142.6円)を超える水準を保った。これは非常に難しいことだ。2月以降、グローバル貿易における制約が増大する中でも、6.9%の輸出成長率を保ったことは、中国の輸出における強靱性を物語るものだ。
(4)質の高い発展が新たな方向に向かって好転した。量的な合理的成長を実現したと同時に、新たな質の生産力が着実に育成されており、質の高い発展が新たな方向に向かって好転する大きな流れは変わらなかった。非常に多くの科学技術成果が絶えずブレークスルーを達成し、同期のハイテク産業の成長加速をもたらした。同期には一定規模以上のハイテク製造業企業(年売上高2000万元以上のハイテク製造業企業)の付加価値額は同9.7%増となった。グリーン発展が持続的に推進された。同期には非化石エネルギー消費がエネルギー消費全体に占める割合が同1.5ポイント上昇した。ハイレベルな対外開放が着実に拡大し、民生保障が持続的に強化された。
(5)市場の活力と信頼感が高まった。これまでに打ち出されたマクロ政策と年初以来の拡大強化を目指す量的拡大政策が相乗効果を現し、需要の拡大、生産の促進、活力の喚起、信頼感の増強に効果があった。3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比0.3ポイント上昇の50.5%となり、2ヶ月連続で上昇した。一部の実物量指標においては生産要素の支えとしての役割が強化されていることを示している。同期の貨物輸送量の成長率は前年同期を上回った。3月末現在、人民元建て貸付残高は同7.4%増、社会融資規模残高は同8.4%増となり、経済成長の回復好転の流れを強力的かつ効果的に支えている。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年4月17日
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