<企画>2025年1-2月の経済情勢に関するデータを発表 中国
「中国はこのほど、関連データを発表し、2025年1-2月の経済情勢に関して報告した。」
▷消費市場の運営状況
中国1-2月の社会消費財小売総額は前年同期比で4.0%増加し、前年の成長率を0.5ポイント上回った。
▷対外貿易の状況
1-2月には、中国の物品貿易輸出入総額が前年同期比1.2%減の6兆5400億元に達した。そのうち輸出は同3.4%増の3兆8800億元で同期の過去最高を更新し、輸入は同7.3%減の2兆6600億元だった。
中国の対外貿易は輸出の原動力が引き続き力強かった。1-2月には、中国の電気機械製品の輸出額は同5.4%増の2兆3300億元になり、同期の輸出総額に占める割合は60%で同1.1ポイント上昇した。
民間企業のイノベーション力が顕在化し続けた。1-2月の民間企業の輸出入総額は同2%増の3兆6900億元に上り、同期の対外貿易全体に占める割合は56.4%だった。そのうちハイテク製品の輸出入額は6240億元で、同類製品の輸出入総額の49.3%を占めた。
ASEANが引き続き中国最大の貿易パートナーになった。1-2月には、中国・ASEAN間の輸出入額は同4%増の1兆300億元に上り、同期の輸出入総額に占める割合は15.8%となり、12ヶ月連続の成長を維持した。
▷外資導入の状況
1-2月には、全国で新たに設立された外資系企業は前年同期比5.8%増の7574社に達した。実行ベース外資導入額は同20.4%減の1712億1000万元だった。
産業別に見ると、製造業の外資導入額が478億2000万元、サービス業は1204億9000万元。ハイテク製造業は524億9000万元で、そのうちECサービス業の外資導入額は同33.5%増、バイオ医薬品製造業は同22.9%増、スマート消費デバイス製造業は同40.7%増だった。
投資元国・地域を見ると、英国からの投資が同87.9%増、ドイツが同54.7%増、韓国が同45.2%増となっている(自由貿易港経由の投資データを含む)。
▷対外投資の状況
1-2月の対外非金融類直接投資額は前年同期比9.1%増の229億7000万ドルだった。うち対「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設国は同17.6%増の55億2000万ドル。
1−2月の海外請負工事の売上高は同5.6%減の183億4000万ドルで、新規契約額は同28.7%増の353億4000万ドル。うち一帯一路共同建設国における請負工事の売上高は同5.2%減の150億6000万ドルで、新規契約額は同33.7%増の309億2000万ドルだった。
▷関連データ
■2月の製造業PMI、景気拡大局面に
2月には、中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月比1.1ポイント(p)上昇して50.2%になり、製造業の景気水準が大きく回復上昇した。
生産指数と需要指数がそろって回復上昇した。2月の生産指数は同2.7p上昇の52.5%、新規受注指数は同1.9p上昇の51.1%となり、いずれも上昇して景気拡大局面に入り、製造業の生産・需要が大きく改善した。生産・需要の回復に牽引され、企業の調達意欲が増大し、調達量指数は同2.9p上昇の52.1%になった。
■2月のCPIは前年同月比0.7%下落 春節のずれなどが影響
2月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で0.7%下落し、前月比では0.2%下落した。国家統計局都市司の董莉娟・首席統計官は、CPIの前年同月比が上昇から下落へ転じた要因の一つとして、春節(旧正月、2025年は1月29日)の時期がずれたことにより前年同月の比較基準が高くなったことを挙げた。前年2月は春節の影響で食品やサービス価格が比較的大きく上昇し、比較基準が押し上げられたため、今年2月の前年同月比は前年の価格変動の影響を受けてマイナスとなった。
■2月のPPI、下落幅がやや縮小
2月の全国工業生産者出荷価格指数(PPI)は前月比で0.1%下落し、前年同月比では2.2%下落した。いずれも下落幅は前月比0.1ポイント縮小した。
董莉娟・首席統計官は「工業生産の閑散期や一部の国際大口商品価格の変動などがPPIの下落要因となったが、下落幅はやや縮小した」とした。
(編集JZ)
「人民網日本語版」2025年3月24日
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