中国は世界のグリーン発展における揺るぎない行動派

人民網日本語版 2025年04月25日16:12

習近平国家主席は4月23日、気候変動と公正な移行に関するオンライン形式の首脳会合に寄せたスピーチで、多国間主義を堅持し、国際協力を深め、公正な移行を推進し、実務的行動を強化するよう各国に呼びかけて、各国が団結と協力を強化し、連携してグローバル気候ガバナンスを推進するための方向性を明確にし、原動力をもたらした。(人民日報コラム「和音」掲載)

今年は「パリ協定」採択10周年、国連創設80周年にあたる。現在、グローバル気候ガバナンスは多くの試練に直面している。特定の大国は一国主義と保護主義にのめり込み、グローバル気候ガバナンスにおける足枷となっている。気候変動というグローバルな試練に対処するには、多国間主義が有効な処方箋であり、団結と協力が唯一の選択肢だ。国際情勢の混迷が深まるほど、国連を中心とする国際体制や国際法に基づく国際秩序、国際的な公正・正義を断固として守ることが一層重要となる。

「国連気候変動枠組条約」及びその「パリ協定」は、国際社会の協調的な気候変動対策における基本的な法的根拠だ。一国主義や保護主義によって国際ルールや国際秩序が深刻な打撃を被っても、気候ガバナンスを含む世界のあらゆる進歩の事業は曲折を経ながらも前進していく。各国は団結と協力の精神を堅持し、開放と包摂によって溝と衝突を乗り越え、協力によって技術革新と産業変革を推進し、高品質なグリーン技術とグリーン製品を自由に流通させ、多くの発展途上国を始めとする各国がそれらを入手し、利用し、活用できるようにする必要がある。中国は気候変動に関する南南協力を通じて、小島嶼国、後発開発途上国、アフリカ諸国を始めとする発展途上国の気候変動対策を支援し、気候変動対策における多国間プロセスにプラスのエネルギーと有利な条件を提供し続けていく。

気候行動の実効性は各国の実情に根差しており、各国の出発点、発展段階、国情や能力の違いを尊重し、持続可能な発展と貧困削減の枠組みの下で公正な移行を推進する必要がある。グリーン・トランスフォーメーション(GX)は、気候変動対策において必ず通らなければならない道であり、経済・社会発展の新たなエンジンでもある。GXにおいては、人々を中心とし、人々の暮らしの幸福・改善と気候ガバナンスを協同的に推進し、環境保護、経済発展、雇用創出、貧困根絶など多くの目標を統合的に進めなければならない。各国は「共通だが差異ある責任」の原則を確実に実行すべきであり、先進国には、発展途上国を支援し、世界のGXと低炭素移行に助力し、各国の人々にとって共通の幸福、長期的な幸福を増進する義務がある。

人と自然の調和のとれた共生は、中国式現代化の鮮明な特徴だ。中国は世界のグリーン発展における揺るぎない行動派であり、重要な貢献者である。「国連気候変動枠組条約」の最初の締約国の一つであり、「パリ協定」の最も早い署名・批准国であり、世界の太陽光発電モジュールの70%、風力発電設備の60%を供給し、世界の新たな緑化面積の4分の1に貢献している。中国はGXと低炭素移行を全面的に加速させ、世界でも最も速く、最も多く「緑を増やした」国となり、世界で最も大きく、最も整った新エネルギー産業チェーンを整備し、気候変動対策における国際協力の強化と「パリ協定」の実行に強力な推進力をもたらしてきた。中国は、ベレンで開催される国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の前に、経済全体をカバーし、全ての温室効果ガスを対象とする2035年までの「国が決定する貢献」(NDC)目標を発表する。国連のグテーレス事務総長は中国の姿勢表明について、世界の気候行動にとって「極めて重要な戦略的意義を持つ」と高く評価した。

気候変動は全人類が直面する共通の試練であり、気候変動対策は人類の共通の事業である。中国は各国と共に、人類の未来と人々の幸福に関心を寄せ、「共通だが差異ある責任」をしっかりと履行し、各々の能力に応じて行動し、団結・協力し、クリーンで美しい持続可能な世界の共創を後押ししていく。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年4月25日

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