中国の研究チームは4年間にわたる技術開発を経て、世界最大の105メガワット(MW)高速モーター「儲竜105」の開発に成功した。この製品は完全に独自の知的財産権を備え、全体的な技術は世界の先端レベルに達しており、長時間の大規模圧縮空気エネルギー貯蔵産業の発展に重要な技術的支援を提供している。中央テレビニュースが伝えた。
臥竜電気南陽防爆集団の生産作業場では、直径3メートル、重量200トンを超える「儲竜105」モーターの原型が姿を現し始めていた。プロジェクト責任者は、二極高速モーターの核心となる難点は「高度なシステム統合」であり、これは一台の機器で「動力エンジン」と「発電の心臓」の完璧な協調を実現することに等しいとしている。
揚水蓄電以外で最も成熟した大規模物理エネルギー貯蔵技術となる圧縮空気エネルギー貯蔵は、産業化の爆発的な成長期を迎えている。中国には建設中のプロジェクトが10以上あり、計画中の設備容量は10ギガワット(GW)を超え、技術と工学応用は全面的に世界をリードしている。
河南省信陽市では、山体トンネルを利用した人工ガス貯蔵庫としての初の300MW圧縮空気エネルギー貯蔵プロジェクトにおいて、人工坑道の掘削がすでに半分以上完了している。大まかな統計によれば、中国には10 MW級、100 MW級、300 MW級の3世代の実証プロジェクトが10以上存在し、「研究開発-実証-規模化」の完全な技術チェーンが形成されている。
中関村エネルギー貯蔵産業・技術連盟の陳海生理事長は、「中国の圧縮空気エネルギー貯蔵は過去10年間で急速に発展し、現在では技術的に100 MWから300 MWへの飛躍を達成した」とした。
「エネルギー貯蔵産業研究白書2025」によれば、2024年の全世界における新型エネルギー貯蔵設備容量は165.4 GWとなり、中国の新型エネルギー貯蔵の新規設備容量は43.7 GWに達した。そのうち、圧縮空気エネルギー貯蔵は長い寿命と高い安全性により、グリッドレベルのエネルギー貯蔵の最適な選択肢となっている。
業界予測によると、2030年までに中国の圧縮空気エネルギー貯蔵設備容量は50GWを超え、年間二酸化炭素排出量は2億トン以上削減されるとしている。これは60基の100万キロワット(kW)級石炭火力発電所を閉鎖するのに相当し、新型電力システムの構築に強固なサポートを提供することになる。(編集ES)
「人民網日本語版」2025年4月27日
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