中国の対外貿易輸出入は好調 背後にある底力
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米国が4月に様々な関税政策を絶えず打ち出し、中国の対外貿易にとって厳しい試練となった。5月9日に中国税関総署が発表した今年1-4月の対外貿易データによれば、4月の物品貿易輸出入額は前年同期比5.6%増の3兆8400億元(1元は約20.2円)に上り、そのうち輸出は同9.3%増の2兆2700億元、輸入は同0.8%増の1兆5700億元となり、輸出入ダブル増加の規模は同時期としては過去2番目の高さで、これにより今年1-4月の対外貿易全体の経済成長率は2.4%に達した。
中国の対外貿易輸出入がこのような成果を上げたのはなぜか。まず、ハイテク製品の力強い成長に基づく中国の自信がある。世界で最も整った産業システムと確かな製造業基盤をよりどころに、付加価値の高い「中国創造(クリエイト・イン・チャイナ)」の海外進出が加速し、中国対外貿易の成長を牽引する重要な力となっている。税関がまとめた統計データでは、今年1-4月の中国のハイテク製品の輸出額は同7.4%増の1兆5200億元で、輸出総額の18.1%を占めた。そのうち船舶・海洋工学設備の輸出額は同16.4%増、産業用ロボットは同58.3%増、風力発電機は同45.5%増だった。
海洋設備を例にすると、中国製造(メイド・イン・チャイナ)の大型設備の代表格である船舶・海洋工学設備の輸出が4年連続で増加している。今年1-4月には、山東省で同輸出額が同80%以上増の160億元を突破した。
次に、対外貿易の安定的な成長において民間企業が中堅の役割を果たしたことがある。とりわけ科学技術イノベーションの分野で、民間企業は非常に大きな活力を示している。今年第1四半期(1-3月)には、民間企業によるハイテク製品の輸出入規模が1兆元に迫り、民間企業は中国最大の対外貿易主体になった。製造業とデジタル経済が盛んな広東省では、汎用型人工知能(AI)の実用化により先端設備の製造、スマートロボット、精密機器など複数の産業クラスターが生まれた。
税関がまとめた統計データによれば、今年1-4月には、民間企業の輸出入額は同6.8%増の8兆500億元に上り、輸出入総額の56.9%を占め、同期の輸出入全体の成長率を3.7ポイント押し上げた。そのうちASEANとの輸出入額は同9.6%増、中南米は同7%増、アフリカは同14.4%増だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年5月12日
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