さらに速くなった通信速度で、料金はそのままの「5G-A」
中国でここ数日、スマホの電波表示が「5G」から「5G-A」に変わっていることに気づくユーザーが増えている。人民日報が伝えた。
5G-Aとは何か。一文字の違いでどのような変化がもたらされるのだろうか。5G-Aは5Gから6Gに移行する中間段階であり、5G技術の強化版と言える。5Gと比べると、通信容量、速度、遅延、測位、信頼性などの面で大幅に向上している。
ユーザーにとって最も分かりやすい違いは「速さ」だ。これまでは数ギガバイトの動画をダウンロードするのに長い時間が必要だったが、現在では数秒で完了する。専門家によると、5G-Aの接続速度や遅延などのネットワーク能力は5G初期より10倍の向上を実現し、ホログラフィック通信やクラウドゲームなどの没入型スマートフォンアプリケーションにより良く対応することにより、ユーザーは通信の遅延から解放され、よりスムーズなネット体験が得られる。5G-Aはすでにスマートシティ建設、車両のインターネット(IoV)、遠隔医療などの分野で大規模導入されている。市場の主流モデルはすべて5G-Aネットワークを体験できる。中国の通信事業者はすでに31省(自治区・直轄市)で5G-Aテストネットワークを展開しており、5000万人のユーザーをサポートする見込みだ。
新たなネットワーク使用体験をもたらすと同時に、多くのネットユーザーは、通信速度が上がれば使用するデータ通信量も増えるのだろうか。5G-Aにはより高い料金を支払う必要があるのかとの疑問を提起している。中国移動福建公司福州分公司ネットワーク部無線最適化センター責任者の郭豊榕氏は取材に、「通信量の消耗はユーザー自身が閲覧、ダウンロード、アップロードるデータの大きさによって決まる。5G-Aを使うからといって使用するデータ通信量が増えることはなく、追加料金も発生しない」と説明した。
郭氏によると、同社は福州の一部の景勝地、鉄道駅、展示会場、スタジアム、地下鉄駅などの人通りの多い重要な場所の基地局を改造し、5G-A技術を使用している。同機能に対応するスマートフォン端末がこうした場所に入り、画面の右上隅
に自動で5G-Aと表示されるようになり、ユーザーは5G-Aネットワークを体験できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年5月12日
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