産業をエンパワーメントするデジタル化 貴州省のクラウド活用企業が3万社超に
貴州省貴陽市修文県扎佐街道の貴州タイヤ股份有限公司(貴州タイヤ)ラジアルタイヤ分公司の生産工場を訪れると、完成品のタイヤが次々と生産ラインを流れていった。この工場には5G専用ネットワーク技術を活用した生産ラインがあり、スマート搬送ロボット、センサー、産業用カメラなどを通じ、すべての工程をデータ化し、全工程・全シーンの産業用ワイヤレス接続及び生産調整を実現し、人・機械・材料などの要素の相互接続と管理制御を達成している。経済日報が伝えた。
貴州タイヤはスマート化を目指し、貴州省初の5Gフル接続工場を構築した。40数種の情報化・スマート化技術ソリューションを導入し、製造システム全体のデジタル化を完了した。その結果、製品の品質欠陥が57%減り、労働生産性が68%向上し、在庫レベルが34%下がった。
貴州タイヤは世界経済フォーラムが発表した2025年度「ライトハウス」リスト第1弾に選ばれた。これは、同社がデジタル技術の大規模利用、生産性、サプライチェーンの強靭性などの面における優れた成果を上げたためだ。
貴州省は近年、データ応用による各産業へのエンパワーメントを積極的に推進している。非鉄金属、炭鉱、化学工業などの産業のスマート化とデジタルトランスフォーメーションの推進、そして重点産業・分野における大規模AIモデルの導入を加速させている。現在のクラウドを活用した企業は3万社を超え、デジタル経済の成長率で9年連続で全国の先頭を走っている。
貴陽国家ハイテク区の貴陽朗瑪情報技術股份有限公司は23年に、「39AI総合診療医」医学大規模AIモデルを発表した。同社の王春常務副総裁は、「39AI総合診療医は24年12月末現在で貴陽市の182の地域医療機関に導入されている。累計で40万件以上の相談・診察サービスを提供し、地域医療サービスの効率と質を効果的に高めた」と説明した。
貴州省は現在、電力、医療、非鉄金属などの産業で大規模AIモデルの応用を進めており、タイヤ製造、電力、化学工業などの分野で50以上の応用シーンを構築している。
貴州省はさらに「東数西算」(東部地域のデータを西部地域で保存・計算すること)プロジェクトを実施し、全国一体化演算能力ネットワーク国家ハブの建設を加速させている。貴州省貴安新区を中核に、持続的に構造を最適化し、規模を拡大している。現在、省内の重点データセンターは計48に達した。
データによると、貴州省のソフトウェア・情報技術(IT)サービスの収益は24年に1000億元(1元は約20.8円)を突破し、電子製品製造業の付加価値額は25.3%増となった。情報伝達、ソフトウェア・ITサービス業の付加価値額は11.5%増で、地域GDPに占める割合は前年比0.2ポイント上昇の2.7%を占めた。
貴州省の李炳軍省長は、「演算能力、データ、応用、産業の連携を堅持し、デジタル経済発展イノベーションエリアを高品質で構築する。貴州省は今年、デジタル経済発展の新たなブレイクスルーを持続的に推進する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年2月10日
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