街頭の車両進入除け石柱でワイヤレス充電が可能に

人民網日本語版 2025年05月30日15:55

「テクノロジー感がすごい!」「さすが深セン、先進的だ!」……広東省深セン市の街角にある車両進入防止用の石柱にワイヤレス充電機能が搭載されたというショート動画がこのほど、多くのネットユーザーの間で驚きの声が上がっている。石柱にはスクリーンがついており、動画を鑑賞できる。市民はそこにスマホを置けばワイヤレス充電が可能だ。

撮影・ 曾虹

撮影・ 曾虹

現地を訪れてみると、市民の王さんはこの新しい設備を体験しているところだった。充電エリアに置くだけで、操作不要でスマホの画面には「充電中」と表示された。王さんは、「たまたま通りかかって、せっかくだから試してみた。石柱で充電できるとは初めての体験だ」と笑顔で話した。

この設備を運営する後浪新天地の責任者である黎紅梅氏は、「これらの石柱はテクノロジー感とインタラクティブな体験を融合したもので、午後6時30分から11時30分まで点灯し、24時間充電が可能。市民の利便性を高めるとともに、商業施設の集客効果もあり、話題性のある『映えスポット』になっている」と説明した。

これらのユニークな石柱にはどんな「秘密」が隠されているのだろうか。深セン市緑霸科技有限公司の黄飛総経理は、その謎を明かした。「この石柱には、座ることができるだけでなく、ワイヤレス充電や動画再生の機能も備えている。タッチパネルで地図ナビゲーションや情報検索も可能だ。後浪新天地の第1弾・15基のスマート石柱はすでに無料で使用できる。現在は主に公益広告を放映しており、夜間は発光により安全への注意を促すとともに、都市の美化を図ることもできる」と述べた。

撮影・ 曾虹

撮影・ 曾虹

黄氏は研究開発のきっかけについて、「従来の石柱は機能が限られていたが、現代人のスマホ充電ニーズを踏まえて、革新的なアイデアが生まれた。4年間の研究開発を経て、製品は電源供給タイプから太陽光発電・スマートタイプへと進化し、複数の技術的課題を克服した。最新モデルのスマート石柱の重量は260キログラムで、安定性が高く、高度なスマート機能を備えている。4Gモジュール内蔵で、遠隔によるスクリーンの稼働状態のモニタリングやコンテンツ再生に対応する上、人流データの収集も可能で、商業運営にデータサポートを提供できる」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年5月30日

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