中国最大のグリーン水素・アンモニア統合プロジェクトが稼働開始
人民網日本語版 2025年07月10日08:42
中国で最大規模のグリーン水素・アンモニア統合プロジェクトが8日、内蒙古(内モンゴル)自治区赤峰市で正式に稼働を開始した。第1期プロジェクトでは、年間32万トンのグリーン合成アンモニアの生産能力を持ち、中国のグリーン水素・アンモニア産業が、実証・探求の段階から大規模な商業運用の新たな段階に入ったことを示している。中央テレビニュースが伝えた。
赤峰グリーン水素・アンモニアプロジェクトは風力発電および太陽光発電を動力源とし、水の電気分解でグリーンな水素を製造すると同時に、再生可能エネルギーを利用し空気中の窒素を分離し、最終的に動的合成アンモニア技術を用いて水素と窒素をグリーン合成アンモニアに変換する。
遠景水素エネルギーの張健チーフエンジニアは、「当社の電力の100%が川上のグリーン電力を使用しており、また生産に用いる水は都市汚水処理施設の再生水を活用しており、全工程のグリーン化を実現した」と述べた。
第1期プロジェクトでは143万キロワット(kW)風力・太陽光発電および680メガワット時(MWh)の蓄電システムを併設。計画によると、全3期の稼働開始によりグリーン合成アンモニアの年間生産能力が152万トンに達する。また、プロジェクトはモジュール化建設モデルを採用しており、迅速な標準化と複製が可能だ。
世界で初めて国際再生可能アンモニア認証を取得した商業プロジェクトとして、同プロジェクトで生産されるグリーンアンモニアは、すでに欧州や東南アジアの企業と長期契約を締結しており、港湾ハブを通じ世界市場に供給される予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年7月10日
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