純増101億ドル! 外資は人民元建て資産への投資を継続的に強化
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22日の国務院新聞弁公室の記者会見で、国家外貨管理局が公表したデータによると、現在、外国資本が保有する中国国内の人民元建て債券の残高は6000億ドル(1ドルは約146.4円)を超えており、歴史的に高い水準にある。今年上半期(1-6月)、外資による国内株式・ファンド資産純増は101億ドルに達し、特に5月と6月には純増分が188億ドルにまで拡大した。
一連のデータは、年初以来、外資による人民元建て資産への投資が全体として安定していることを示している。人民元建て債券への投資規模は拡大し、最近では株式投資も総じて好調に推移しており、国際資本の人民元建て資産への投資意欲の高まりがうかがえる。
国家外貨管理局国際収支局の賈寧局長は、「将来的にも、外資による人民元建て資産への投資には安定的かつ持続可能な成長の余地がある」と述べたうえで、「現在、海外投資家が保有する中国国内の債券・株式の時価総額は全体の約3-4%を占めている。複数の好材料に支えられて、今後も外資による人民元建て資産への投資が徐々に拡大する見通しだ」とした。
■人民元建て資産が国際投資家に好まれる理由
▽安定した力強い経済のファンダメンタルズが、外資の対中投資に安定したマクロ環境を提供
今年上半期、中国のGDPは前年同期比で5.3%成長した。経済構造はさらに最適化され、第2四半期(4-6月)には国内経済の成長に対する内需の寄与率が77%に達し、前期比で17ポイント上昇した。
賈局長は、「内需拡大政策の効果が現れるに伴い、『安定の中で好転』という経済基調が一層確固たるものになる見通しだ。最近では複数の国際投資銀行が中国の発展の機会を有望視し、中国資産の格付けを中立からオーバーウェイトに引き上げた」と語る。
▽金融市場の質の高い発展が、外資の対中投資に良好な政策環境を提供
中国は高水準の対外開放を堅持し、金融市場のコネクティビティ・メカニズムを不断に整備し、投資ルートを拡大し、投資環境を最適化しており、外資が中国金融市場に参加するうえでの利便性が著しく高まった。
今や中国は比較的整った深みのある金融市場システムを完成させており、債券・株式市場の時価総額はいずれも世界第2位であり、金融商品は豊富で流動性が高く、外資による人民元建て資産への投資に多様な選択肢を提供している。
▽世界的な資産の投資多様化ニーズが、外資の対中投資に発展の好機を提供
近年、国際金融市場のボラティリティが高まっており、投資家らはグローバルな視点でより多様化・分散化された資産投資が必要との認識で一致している。
賈局長は、「人民元は価値が安定しており、人民元建て資産は世界的に比較的独立した収益パフォーマンスを持つことから、国際投資家にとってリスク分散のための重要な資産、収益を増やすための重要な投資対象となっている。公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)が最近、世界の75の中央銀行を対象に行った調査では、その30%が人民元資産への投資を増やす意向を示した」と語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年7月23日
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