新疆のグリーン電力、上海への送電量が20億kWhを突破

人民網日本語版 2025年09月11日13:48

2025年に新疆維吾爾(ウイグル)自治区から上海市へのグリーン電力送電総量が20億キロワット時(kWh)を突破し、21億8000万kWhに達した。取引量は過去最高を記録したことが9日、新疆電力取引センター有限公司への取材で分かった。これは新疆と上海の両地域がエネルギー分野での協力において達成した大きなブレイクスルーだけでなく、中国のグリーンエネルギーの地域間供給における顕著な成果をも示している。中国新聞網が伝えた。

中国の新エネルギー資源の「宝庫」としての新疆は、恵まれた風力・太陽光条件を生かしてグリーン電力の域外への送電規模を拡大し続けている。一方、上海は東部経済の中核地域としてグリーン電力需要が年々増加している。こうした背景のもと、国家電網新疆電力有限公司は北京、上海の電力取引センターと連携し、両地域の「時空間的補完性」という優位性を十分に活用。新疆の日中の豊富な風力・太陽光発電を、上海の日中における産業・生活の電力需要ピークに合わせ、正確な配電と集中的な取引を通じて上海の各時間帯に的確に送電し、企業のグリーン電力需要を全方位的に満たすことで、両地域の電力資源の効率的な相互補完を実現した。

統計によると、今年に入ってからの新疆―上海間のグリーン電力取引は前年同期比24%増の23件に達した。これは、上海の産業グリーン化やエネルギー構造の最適化に安定した支援を提供するとともに、新疆における新エネルギー利用の重要なルートを切り開き、エネルギーが豊富な地域からグリーン電力送電が多い地域への転換を加速させている。

実際のところ、上海へのグリーン電力供給は新疆グリーン電力送電の一例に過ぎない。全国統一電力市場システムに依拠し、新疆のグリーン電力はすでに北京、天津、湖北など11の省・市をカバーし、累計送電量は90億kWhを超え、「西電東送」(西部地域で発電した電力を東部地域に送電すること)における「グリーン回廊」を形成している。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年9月11日

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