LiDARの需要が急拡大 売上100%増で注文は年末までいっぱい
レーザー光を使用したリモートセンシング技術「LiDAR(ライダー)」は、ロボットのコア部品の1つであり、これがなければロボットは位置測定、ナビゲーション、障害物回避などの機能を発揮できない。今年に入り、ロボット市場でのライダー需要が旺盛になったため、メーカーは受注が大幅に増加している。
広東省深セン市のライダーメーカーの製造拠点では、作業員が忙しそうに作業する姿が至る所で見受けられた。業務の責任者でもある陳彬副社長によると、ますます多くのロボットが生産や生活のさまざまな分野に応用されるようになるにつれ、年初以来、ライダーの注文が大幅に増加し、工場はフル稼働で生産を進めているという。
陳副社長は、「当社のライダー製造ラインは以前の2~3本から現在は4本に増えた。今年上半期(1-6月)には、ロボット用ライダーをはじめとするセンサーの中国国内における売上高は前年同期比で100%近く増加した」と述べた。
深セン市の別のライダーメーカーも同じようにてんてこ舞いの状況で、注文は年末までいっぱいだという。ロボット市場の爆発的な発展に伴い、新型ロボットへのライダーの応用も加速度的に進んでいる。
データを見ると、2025年上半期の産業用ロボット生産量は前年同期比35.6%増の37万台、サービス用ロボットは同25.5%増の882万4000台だった。予測では、25年の中国ライダー市場の規模は240億7000万元(1元は約20.8円)に達し、26年はさらに431億8000万元に達するという。
中国科学院深セン先進技術研究院機器視覚研究センターの宋展センター長は、「今年はライダーの発展が急成長段階に入り、特に新型ロボットへの応用が急成長した。大規模AI(人工知能)モデル技術に支えられて、ライダーはロボットが外部の動的環境を自律的に感知するための重要なセンサーとなった。技術が絶えずブレークスルーを遂げるのに伴い、今後3-4年で、ロボットへの応用は先進運転支援システム(ADAS)の後に続く巨大な市場を形成することになるだろう」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年9月24日
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