イノベーションの種をまく深セン科学技術館

人民網日本語版 2025年09月25日13:56

意識によるコントロールで花を咲かせる、ロボットと卓球のラリーをする、オリジナルのラテアートコーヒーをスマートオーダーする。人民網の取材チームは17日に深セン科学技術館を訪れ、こんなテクノロジー感に満ちた、「未来ムード」に浸れる没入型科学探求の旅を体験した。人民網が伝えた。

同館は深セン市の「新時代10大文化施設」の1つであり、今年5月1日に開館すると、市内はもとより、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)でも、ネットで人気の「ぜひ行きたいスポット」になった。

同館の袁品高副館長は取材に答えて、「夏休み期間は、毎日入場券がすぐに売り切れになった。大まかな統計では、市外からの来館者が50%を占める。9月17日現在、受け入れた来館者は延べ176万人に達し、そのうち7~14歳の青少年の占める割合が40%に達する」と述べた。

「デジタル文明、イノベーションの未来」をテーマとする同館は、情報通信技術を中心に、量子科学、先進製造、スマートシェアリング移動交通などの先端科学技術を重点的に展示している。

袁副館長は、「双方向体験の強化が展示エリアの設置における目立った特徴だ。実体のある展示物とデジタルメディアの融合を通じて、来館者は双方向のやりとりの中で科学の原理を理解することができる。シーン駆動モデルの展示配置、双方向体験の強化、展示と教育の結びつきの重視、展示コンテンツのデジタル化レベルの向上などにより、専門性と普及性の深い融合を実現した。仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの先進技術を利用して、来館者は24のテーマ展示エリア、950点の展示コンテンツを見て回り、『宇宙に行き、地下に入り、海に潜る』不思議な体験を気軽に楽しめる」と説明した。

同館は企業とのコラボレーションによる科学技術成果の展示にも力を入れており、企業と一般の人々をつなぐ架け橋を築いた。袁副館長によると、同館は深セン湾試験室、深セン国際量子研究院、騰訊(テンセント)、北京智享出行科技発展有限公司、華大基因、比亜迪(BYD)などの科学研究機関や企業と緊密に連携し、展示コンテンツの専門性と正確性の向上に努めているという。

また同館がさまざまなテーマの教育カリキュラムを立ち上げ、「少年科学者」育成計画を打ち出し、児童・生徒の創造的思考を刺激している点は注目に値する。「毎日イベントがあり、毎週新たな趣向があり、毎月新たなテーマに出会える」をテーマにした同館の人工知能(AI)、生命科学、宇宙航空などの先端技術を巡る一連の教育活動は、科学技術イノベーションの種を播き、いつの日か豊かな実りをもたらすことになるだろう。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年9月25日

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