広東省、年内に100件の10G光回線プロジェクトを構築へ 3分の1超が工場シーン向け

人民網日本語版 2025年10月24日11:24

広東省通信管理局の李慶坤副局長は22日、広東省人民政府新聞弁公室で行われた「広東省AI(人工知能)による製造業の質の高い発展行動計画(2025—27年)」記者会見で、広東省は年内に100件の10G光回線プロジェクトを構築し、そのうち3分の1以上が工場シーン向けとなる計画を明らかにした。中国新聞網が伝えた。

李副局長は、「産業用AIの大規模応用が『演算ネットワーク融合発展サービス』の主要シーンで、広東省は『製造業のスマート化基盤』を3つの面から強化している」とした。

第一に、情報インフラネットワークの構築。2025年8月時点で、広東省では累計43万1000カ所の5G基地局、10G PON(受動光ネットワーク)およびそれ以上のポート252万9000口を整備し、その規模は中国1位となる。「すべての郷にギガビット通信を、すべての村に5Gを」の実現を果たした。

第二に、計算資源と通信網の統合。ネットワーク構築では、広州インターネットバックボーン直結点、広州インターネットエクスチェンジセンター、前海新型エクスチェンジセンターを中核とし、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深圳、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成されるクラスター)諸都市を結ぶ400G全光伝送ネットワークを構築。「韶関市内1ミリ秒、大湾区3ミリ秒、省全域6ミリ秒」という超低遅延ゾーンを実現した。さらに韶関における演算ネットワークハブ相互接続センター設立も進められている。中国電信、中国移動、中国聯通による韶関データセンターはすでに1万カード級の演算能力を備えており、前海では粤港澳大湾区統合演算能力サービスプラットフォームを構築し、18の演算能力リソースプールを接続し、総演算能力規模は1万4000Pを超え、演算能力の調整、取引、応用、安全管理などの機能サービスを提供している。

第三に、デジタルと実体経済の融合。2025年8月時点で、広東省では7600超の5G産業向け仮想プライベートネットワークが稼働しており、5Gモノのインターネット端末(モバイルIoT)ユーザー数は約2700万に達した。「5G工場百千万行動」を推進し、過去3年間で79カ所の5Gスマート工場が「全国5G工場リスト」に選定された。また、国家級識別解析トップノード(広州)の拡張アップグレードを進め、重要プロセスの標準化と上流・下流データの相互接続を実現している。

李副局長は今後の方向性として、「新型情報インフラの整備をさらに加速させ、5G-A(高度5G)や10G光回線などの超高速通信を製造パークへ深く浸透させる。また、『リアルタイム性が高く、ローカルニーズが強い』産業向け演算能力供給体制を構築し、製造企業が利用可能かつ手頃な演算能力環境を享受できるようにする。さらに、演算能力・ツール・モデル・アプリケーションを統合したAIフルスタックサービスを整備し、自律運営・インテリジェント意思決定・全体最適化を実現するスマート製造の応用を全面的に促進し、AIと製造業の深い融合を支援していく」との方針を示した。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年10月24日

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