アジア太平洋の力を結集し、引き続き発展をリード
百年間なかった大きな変化が加速し、時代の試練が入り交じり、重なり合う中、アジア太平洋地域はどこへ向かうのか。国際社会の視線は、近く開催されるアジア太平洋経済協力(APEC)第32回非公式首脳会議に注がれ、アジア太平洋協力の行方と地域発展の未来を探ろうとしている。人民日報が伝えた。
人民日報社が最近発表した「活力あるアジア太平洋――アジア太平洋地域16ヶ国世論調査報告書」によると、回答者の8割以上が自国はAPEC枠組みの下で発展協力の恩恵を受けていると考え、75%がAPECの枠組みにおける各協力に自国がより積極的に深く参加することを支持しており、過半数が自国の経済発展はより開かれた協力の方向に進んでいると考えている。
この調査結果の背景には、人々の求めるものと時代の潮流がある。より長期的な視点でアジア太平洋の発展を見れば、開かれた協力は常に地域の未来を形づくる鍵となる力となるだろう。
イノベーションは成長のボトルネックを打破する鍵であり、「グリーン」は時代の発展の基調だ。イノベーション協力とグリーン協力を積極的に推進することは、アジア太平洋の開かれた協力に絶えず新たな空間を切り拓いている。マレーシアでは、中国企業が現地の地域型新エネルギー車製造拠点の構築を支援している。インドネシアでは、両国が共同でグリーン産業チェーンを整備し、電池産業の発展を後押ししている。チリでは、中国のグリーン技術がクリーンエネルギーと電動交通の発展に活力を吹き込んでいる。イノベーションが先導し、グリーンが紐帯となる形で、アジア太平洋では新たな産業チェーンが形成されつつある。
アジア太平洋協力の安定した持続的な発展には、インクルーシブ理念を確立し、人々中心を堅持し、全ての加盟国の共有・共栄を促進しなければならない。パプアニューギニアで先ごろ、中国が支援した菌草・陸稲プロジェクトの恒久的デモンストレーション拠点が正式に完成した。1株の菌草が現地農民の収入増に役立ち、陸稲技術が食糧増産と貧困削減の両方をもたらしている。アジア太平洋各国は、経済技術協力を一層強化し、発展途上国や後発地域への支援を拡大し、共に「発展のパイ」を大きくし、公正に分かち合い、地域協力という大きな船をさらに広い未来へと導くべきだ。
世界貿易機関(WTO)を中心とする多角的貿易体制を維持し、あらゆる形の保護主義を阻止することは、各国が発展するための絶対的なニーズだ。今回の首脳会議のテーマである「持続可能な明日を築く」は、時代の要請と合致する。各加盟国が韓国に集うにあたり、国際社会は、アジア太平洋地域が引き続き発展をリードし、開放型世界経済体制維持のためにより大きな役割を果たすことを一致して期待している。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年10月28日
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