中国の若者の心を掴む特産品モチーフのぬいぐるみ
甘粛省蘭州市のある商業複合施設の広場には、リンゴをテーマにしたショップがあり、多くの若者が訪れている。このショップで販売されているリンゴは、甘粛省の特産品であるリンゴをモチーフにしてデザインされた文化クリエイティブグッズのぬいぐるみとなる。甘粛省博物館文化クリエイティブチームは、地元特産品を擬人化したデザインでぬいぐるみを製作し、様々な表情や性格、キャラクターを打ち出している。そして中国の伝統要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド「国潮」に分類される新しい玩具となっている。
中国各地の博物館は近年、文化財をモチーフにして、次々と文化クリエイティブグッズを開発し、消費者の人気を集めている。

中国のリサーチ企業・艾媒咨詢(iiMedia Research)が発表した「2025年中国文化クリエイティブグッズ業界消費行為洞察報告」によると、現在、文化クリエイティブグッズ市場は盛り上がりを見せており、消費者の約7割が高い購入意欲を示している。消費者が文化クリエイティブグッズを購入する際に注目する要素を見ると、そのユニークさやオリジナル性が37.28%で最も高くなっている。また、地域文化の特色や商品の材質、レビュー、口コミがいずれも28%以上となっている。
甘粛省博物館の文化クリエイティブチームは2022年に、文化財を「ぬいぐるみ化」する取り組みを始め、まず「銅奔馬」をモチーフにしたぬいぐるみを打ち出したところ、即完売の大ヒットとなった。その後も、文化財をモチーフにしたぬいぐるみを次々と打ち出していたが、昨年6月、甘粛省の特色ある文化をモチーフにするというアイデアを思いついたという。

甘粛省博物館文化クリエイティブセンターがジャガイモをモチーフにデザインしたぬいぐるみ(資料写真。写真提供・新華社)。
甘粛省産のリンゴやジャガイモ、生薬といった農産品は中国各地で人気となっているほか、海外にも輸出されている。チームの呉小宇クリエイティブ総監は、「甘粛省のグルメ文化や方言の文化といった生活感のあるコンテンツをモチーフにして、かわいいぬいぐるみを作り、気軽で、楽しいスタイルで、地元の文化を伝えたいと思っている」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年12月5日
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