瀋陽で全トン数貨物ドローン群が形成 2トン級輸送ドローンが正式にラインオフ

人民網日本語版 2025年12月08日11:38

遼寧省瀋陽市瀋北新区の低空経済(低空域飛行活動による経済形態)を担う中核企業である天晴空天科技が独自開発した2トン級大型準幹線型汎用輸送ドローン「SUNNY-T2000」が12月6日、正式にラインオフした。中国新聞網が伝えた。

瀋陽の企業が独自開発した2トン級大型準幹線汎用輸送ドローンが正式にラインオフ。画像提供:瀋北新区党委員会宣伝部

瀋陽の企業が独自開発した2トン級大型準幹線汎用輸送ドローンが正式にラインオフ。画像提供:瀋北新区党委員会宣伝部

特筆すべきは、リーディング企業が有する技術の蓄積と産業協同を基盤に、瀋北新区では「10トン級の重点推進+7トン/6トン級の成熟した展開+2トン級の新規導入」という全シナリオ対応の貨物ドローン製品群を形成したことだ。これは、東北地域の貨物ドローン産業が複数トン級の連携・大規模な発展という新たな段階に入ったことを示している。

現地のドローン産業クラスターを代表する中核企業として、天晴空天科技が今回発表したSUNNY-T2000は、強力なスペックで地域の低空物流における中・軽量貨物輸送能力の空白を埋めている。最大積載量は2トン、15立方メートルの整った長方形の貨物室を装備し、緊急物資、工業部品、農産物など多様な貨物ニーズに柔軟に対応可能。満載状態でも航続距離は1000キロメートルを超え、800メートル滑走路での離着陸に適応することで、幹線物流ネットワークへの接続だけでなく、遠隔地や複雑地形での輸送まで幅広いシーンをカバーする。また、その独自の空中物資投下機能により、緊急救援や即時補給といった用途の拡張も図られている。

一方、中・重量級の輸送分野では、瀋北新区は7トン級・6トン級の貨物ドローンをすでに展開している。このうち6トン級の大型幹線輸送ドローン「SUNNY-T6000」は主要動力システムのマッチングを完了しており、地域間の中短距離・重量物輸送ニーズに適応できる。さらに、同区は10トン級の高商用積載貨物ドローンの重点プロジェクトを推進中で、この機種は広域幹線の重量物輸送に特化し、将来的には工業部品や大量の農産物などの大規模物資輸送を担い、天晴空天科技の複数トン級製品群と補完関係を形成する見込みだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年12月8日

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