日本の複数産業が「中国のレアアース輸出規制を警戒」

人民網日本語版 2025年12月10日15:18

資料写真(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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日本のエコノミストがこのほど、日本政府や産業界はレアアースの輸出規制を特に警戒しているとの指摘を行った。

日本はここ数年、レアアースの調達先の多様化、代替技術の開発、国家備蓄の強化、リサイクルの促進といった措置の実施を加速させ、中国に依存する状況から脱却しようとしている。関連の統計を見ると、日本のレアアース輸入では、中国への依存度が以前の約90%から現在は約60%まで低下した。しかし、日本は依然として重要品目での中国への依存度が極めて高い。電気自動車用モーターに使用されるネオジム磁石の補助材料であるジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)などのレアアース(重希土類)は中国からの輸入にほぼ100%頼っており、規制されれば日本経済が受ける影響は大きい。

分析によると、中国が輸出規制を実施すれば、日本の自動車、電子部品、風力発電、医療機器、航空宇宙の5大分野が特に打撃を受けるという。

日本のエコノミストの試算では、中国のレアアース輸出規制が3ヶ月間続くと、日本経済には約6600億円の損失が生じ、これは今年の名目・実質国内総生産(GDP)を0.11%押し下げる。さらに規制が1年間続けば、損失は約2兆6000億円に拡大し、GDPを0.43%押し下げる計算になるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年12月10日

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