中国の6トン級ティルトロータードローン、四川省で初飛行

人民網日本語版 2025年12月29日13:26

聯合飛機集団が独自開発した6トン級ティルトロータードローン「镧影R6000」が12月28日、四川省什邡市で初飛行を成功させた。これは、ティルトローターという重要技術分野において、中国が大きな技術的進展を遂げたことを示している。新華社が伝えた。

12月28日、四川省什邡市で初飛行を行う「镧影R6000」の様子。(画像提供:聯合飛機集団)

12月28日、四川省什邡市で初飛行を行う「镧影R6000」の様子。(画像提供:聯合飛機集団)

「镧影R6000」はティルトローター設計技術を採用し、垂直離着陸モードと高速水平飛行モードの間で、ローター姿勢をシームレスかつ安全・安定的に切り替えることができ、従来型ヘリコプターの垂直離着陸や高精度なホバリング能力と、固定翼機の長航続距離・大搭載量・高速巡航といった利点を融合させている。巡航速度は時速550キロメートルに達し、最大航続距離は4000キロメートル、実用上昇限度は7620メートル、最大商用搭載量は2000キログラムで、各種性能指標において従来の回転翼機プラットフォームを全面的に上回っている。

今後、この航空機は高付加価値の立体交通、緊急救援をはじめ、航空物流、特殊作業、海上プラットフォームへの通勤、航空測量など、複雑な地形や多様な任務シナリオで活用され、様々な分野から求められる効率的で柔軟な空中作業プラットフォームへの強い需要に応えていく。(編集ES)

「人民網日本語版」2025年12月29日

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