「カラーウォーク」で心を癒す?中国の若者の間で人気に

人民網日本語版 2026年03月27日10:53

心躍る春が訪れているが、あなたはどのように散歩を楽しんでいるだろうか?

「city walk(シティウォーク)」に続いて、中国のソーシャルメディアでは最近、新たなアクティビティとして「color walk(カラーウォーク)」が徐々に人気となっている。その方法は簡単で、出かける前に色を一つ選び、街中を歩いている時にその色を探し、スマホなどで撮影するだけだ。それはまるでどこに落ちている分からない宝物を探す旅のようだ。一つ色を決めておくだけで、シェア自転車やランドマーク、かごといった普段ならあまり目を向けないものにも注目するようになるため、いつもとは違った景色を楽しむことができる。

徐さんは少し前、友人たちと共に浙江省杭州市でカラーウォークを体験した。出かける前に、徐さんたちは、赤、黄色、青の3色を選び、じゃんけんで誰がどの色を探すが決めた。徐さんは赤を探すことになったという。

旧暦の正月がまだ終わっていない時期だっため、年越しムードが街中のあちらこちらに残っており、すんなりと赤を見つけることができたといい、「街中を歩く時に色を決めておくだけで、瞬時に宝探しの世界に飛び込んだような気分になる」とした。そして、アナナスの花や金魚、飾り提灯、灯籠などをカメラに収めたという。

徐さんは、何度も「シティウォーク」を体験したといい、「最初はワクワクしていたものの、同じ場所を何度か歩いているうちに、目に入って来る景色が代わり映えしなくなり、だんだん飽きてしまった。カラーウォークはシティウォークのアップデートバージョンで、歩くことに変わりはないが、新しい楽しみが加わっている」と話す。

徐さんと友人が「カラーウォーク」中に撮影した写真(写真提供・取材対象者)。

徐さんと友人が「カラーウォーク」中に撮影した写真(写真提供・取材対象者)。

緑色が大好きな上海の墨墨さんもカラーウォークにチャレンジした日は、緑を探す旅を楽しみ、看板に描かれているライトグリーンの小鳥や電気自動車のオリーブグリーンのライト、歩行者の深緑の服、道端にある黄緑色の袋などを見つけたという。

そんな墨墨さんは、「目的なしにぶらぶら歩きを楽しむシティウォークと異なり、カラーウォークには目的がある。普段は前を見て歩くだけだが、カラーウォークの時は、前後左右を意識的に観察するので、今までは見えていなかった道路標識や歩行者が持っているもの、道端の愛らしい車などにも目を向けるようになり、生活にちょっとしたサプライズができたかのようだ」としている。

画像は小紅書のブロガー@「墨墨偸月光」から

画像は小紅書のブロガー@「墨墨偸月光」から

街中で色を探すと、なぜ心が癒されるのだろうか?

浙江省立同徳病院(浙江省精神衛生センター)心身医学科の陳正昕副主任は、「カラーウォークの本質は一種のリラックスの過程と言える。ただ、そのリラックスする過程において、何かに注目するトレーニングが加わっている。通常の散歩の場合、注意力が散漫になっている場合が多い。一方、カラーウォークの場合、特定の色を探すことに集中しなければならない。そのような戸外でリラックスする要素が含まれていながら、集中力も少し必要なアクティビティは、気分転換したり、普段の仕事モードをオフにしたりする助けになる。心理療法における、うつ病や不安障害の患者をトレーニングする思考パターンとも一致している。リハビリ中の患者に、生活において、輝いているものを探すよう勧めており、本質的にそれと同じだ」と分析している。

「色を探す」だけでなく、カラーウォークはカメラで撮影するというのも一つのポイントだ。「カラーウォーク」に出かける場合、決めておいた色を見つけたら、スマホやカメラでそれを撮影し、最後にそれをまとめる場合が多い。

陳副主任は、「これはすぐに成果を見ることができるというとても重要なステップだ。写真を縦に3枚、横に3枚並べて一つにまとめると、『大きなことではないけれど、とても達成感あることができた』という気持ちになれる」と強調する。このように一つのタスクを完成させたことを認めることは、即座に満足感と達成感をもたらし、自己効力感の向上と、落ち込んだ気分に立ち向かうことに対して、積極的な意義を備えている。

取材では、「カラーウォーク」を体験しているネットユーザーのほとんどが明るい色を選んでいることが分かった。それについて、泰康仙林鼓楼病院・医学心理科の劉斌副主任医師は、「気分が落ち込み、心が痛みを感じている時は、温かみのある色、生命力にあふれた色、希望を感じる色を選ぶといい。『新たな命』を感じさせるピンクや明るいグリーン、ライトイエローなどを選び、花が咲いている街中や活気あふれる緑地、子供が遊ぶ遊具がある公園などに行って、桜の花や桃の花の淡いピンク色、芽吹いたばかりの若草、木の枝にとまる小鳥の薄い黄色のお腹などを見つけると、心が癒される」とアドバイスしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年3月27日

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