中国で注目集める「即レス師」とは?

人民網日本語版 2026年04月29日14:16

中国のネット上で今、「即レス師」が大きな話題を集めている。「即レス師」はサービス利用者に寄り添い、職場のモラハラや家庭内のいざこざ、恋人との関係、生活上のちょっとしたことなどを、聞いてくれ、慰め、分析してくれるほか、朝起こしてくれたり、夜眠りにつくことができるよう心を落ち着かせてくれたりもしてくれる。このように落ち込んだ時に、お金さえ払えば、「即レス師」が一定期間、自分の気持ちやストレスを受け止めてくれる。中国青年報が伝えた。

ワーカーである孫思偉さんにとって「即レス」はとても大切な存在だという。「即レス師」は通常、5秒以内に返信してくれる。

孫さんは取材に対して、「仕事がとても忙しいので、ストレスを解消する時間は本当にわずかしかない」と話し、彼が仕事で使っているソフトを見ると、会議の予定がぎっしりと詰まっていた。「気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうと、誰かに話を聞いてもらいたい、そして、すぐに返信してもらい、つらい気持ちを吐き出したいと強く感じる」と孫さん。

田媛さん(30)も職場でストレスを感じており、昨年11月から今年1月まで、毎日150元(1元は約23.3円)の「即レス師」の全日サービスを利用していた。「メッセージをやり取りしていると、私の感情を受け止めてもらったと感じられた。実際には、相手が何を言ってくれたかはとっくに忘れてしまった。どんな内容なのかが重要なのではなく、返信してくれたことが重要だったから」と田さん。

孫さんが利用した「即レス師」は全日サービスだと1日240元と少し割高であるものの、お金を払えば、自分でコントロールできる「感情のユートピア」を手に入れたようなものであり、「決して高くない」とし、「営業をしているので、上司やクライアントに『即レス』しなければならない。でもお金を払って雇った『即レス師』は僕に『即レス』してくれる。この感覚にちょっとはまっている」と話す。

昨年、卒業後に「即レス師」になったという林陽さんは、これまでに400-500件の注文をこなしてきた。そんな彼は、「お金を払って『即レス』サービスを利用するというのは、時に平等ではない関係のためにお金を払っているとも言える。なぜならお金を払えば、その期間内において、サービス利用者は自分を中心にした関係を手に入れられるからだ」とする。

女性「即レス師」の劉さんは2024年12月から始めて現在までに、1000件以上の注文をこなしてきた。そんな彼女は、「多くの人が『即レス』サービスを利用する主な理由は、身近な友達や家族が自分のつらい気持ちを受け止めてくれないから。でもこうしたマイナスの感情をずっと胸にしまい続けておくことは、とてもつらいことだから」と分析する。

また、林さんは、「感情というのは人に伝染するものだ。サービス利用者の気持ちは、『即レス師』にも伝染するので、『即レス師』もそれをうまく処理する方法をマスターしなければならない。私の周りには、自分もお金を払って『即レス師』に気持ちを打ち明け、積もり積もったストレスを発散しているという『即レス師』もいる」とする。いかに自分を守り、理にかなった方法で気持ちを整理するかが、「即レス師」という業界が重視すべき課題となっている。

現在、劉さんと林さんは心理カウンセラーの資格を取る準備をしており、さらにプロフェッショナルなサービスを提供できるよう努力し続けている。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年4月29日

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