三亜アジアビーチゲームズを照らす中国のスマート技術
三亜アジアビーチゲームズの競技会場となった4月の三亜湾では、海風が南国の湿り気を運び、選手たちが懸命に競い合う姿と青い海・空、風に揺れるヤシの木が織りなす心地よい風景が広がっている。
激しい競技のほかに、会場にはもう一つ独特の「風景」がある。それは、聖火のゼロカーボン排出の輝きであり、ビーチバレー会場で砂を正確に整えるAIロボットであり、交通警備を担当する警官が着用するAIスマートグラスでもある。これらは静かでありながら力強い形で、中国のスマート技術がこの大会にどのような新たな彩りを与えているかを示している。
三亜アジアビーチゲームズ公園で行われた開会式で、筆者が強い衝撃を受けたのは華やかな舞台ではなく、幻想的な聖火だった。勢いよく「燃えて」いたのは火ではなく、水だった。デジタル映像と水霧投影技術を活用し、「炎」は夜空に躍動し、視覚的な迫力をもたらすと同時に、究極のネットゼロを実現した。この「実物を仮想で代替する」巧みな工夫は、グリーン大会運営理念を生き生きと示すものとなった。

4月22日夜、第6回アジアビーチゲームズが三亜で開幕した。燃え盛る聖火。 画像提供:第6回アジアビーチゲームズ組織委員会
同様の環境配慮の工夫は、会場の至る所に広がっている。大会のセーリング競技サービス保障副責任者の薛山氏は、「三亜湾海虹広場の既存建築を活用して大会を運営し、新設した遊歩道などの施設は大会終了後に観光客向けの展望プラットフォームとなる。大会の事務エリアに設置された仮設建物はすべて再利用可能な材料を使用し、大会終了後には痕跡を残さず撤去し、再利用できるようにしている」と説明。
「改修できるものは改修し、新設を避ける」「借りられるものは購入しない」という会場建設の原則から、1021台の新エネルギー自動車による全面的な輸送支援まで、さらにメディアセンターの太陽光発電や全種類の固体廃棄物のクローズドループ管理に至るまで、三亜アジアビーチゲームズは「廃棄物ゼロ大会」への実現可能な道を模索している。
グリーンは今大会を象徴する最も鮮明な色合いであり、AI(人工知能)などの先端技術は、大会運営と観戦体験の細部をつないでいる。
ビーチ競技の会場では、「西遊記チーム」と呼ばれるスマートビーチ清掃ロボット「悟空」「八戒」「悟浄」が「砂浜の掃除僧」へと変身し、人々が休憩している間に黙々と作業し、効率よく砂浜会場の清掃を遂行している。海上では、無人艇が「海の見張り兵」のように気象や水文をリアルタイムで監視し、セーリング競技に正確な支援を提供している。

三亜アジアビーチゲームズの砂浜会場を清掃するスマートビーチ清掃ロボット。画像提供:上海交通大学海南研究院
会場の外でも大会を守っている高度な技術がある。大会サービス支援のため、三亜の交通警察は初めてAIスマートグラスを装着した。これは「移動式電子の目」のように警察官に「スーパー視覚」を提供し、非接触で車両情報を確認できる。また、多言語のリアルタイム翻訳機能により、外国人への対応も支援する。電力巡回ロボットも電力支援現場を巡回し、設備点検を補助することで、大会の電力供給の安全を「死角ゼロ」で守っている。
本当のデジタル基盤は、目に見えない場所にある。三亜湾の22キロメートルに及ぶ海岸線では、5G-Aネットワークが高速通信網を構築し、AI演算システムがリアルタイムの人流変化に応じてネットワークリソースを動的に配分している。同時に、競技登録から中心部での成績処理まで、巨大な大会バックエンドシステムがクラウド上で効率的に連携し、あらゆる計時やすべてのメダルデータが正確に処理されるよう保証している。
アジアビーチゲームズはいずれ幕を閉じるが、三亜の高温・高湿・開放的な海岸線で試されたこれらの技術は、大会とともに去ることはなく、別の形で競技場の外に広がるさらに大きな未来を照らし続けていくだろう。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年4月29日
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