スマートロボットによる家事代行、すでに100世帯以上にサービス提供

人民網日本語版 2026年05月15日14:26

広東省深セン市南山区では、家事代行スタッフとロボットが協力してシーツを畳んでいる。撮影・周倩

広東省深セン市南山区では、家事代行スタッフとロボットが協力してシーツを畳んでいる。撮影・周倩

玄関のベルが鳴り、広東省深セン市の陳さんがドアを開けると、家事代行スタッフと一緒に新たな「同僚」が現れた。それは、細長いロボットアームを備えたエンボディドAIロボットだった。人民日報が伝えた。

少し前、自変量ロボット科技(深セン)有限公司(自変量ロボット)は生活サービスプラットフォーム企業の58集団と提携し、深センでスマート清掃サービスを開始した。第1陣となるロボット清掃員が「出勤」し、家事代行スタッフと共同で家庭清掃サービスを行っている。早速多くの利用者が申し込み、予約待ちは半月に達した。陳さんもようやく1件の予約を「勝ち取る」ことができた。

清掃が始まると、ロボットはリビングやダイニングのごみ片付けやテーブル整理を担当し、家事代行スタッフは寝室へ向かって作業を始めた。リビングでは、ロボットは障害物を慎重に避けながらゆっくり前進し、散らばったものを正確につかみ、分類して整然と片付けていく。その後、布巾を持ってテーブルを拭き始めた。

58集団深セン支社の黎子文マネージャーは、「現在の人機協働型清掃モデルでは、ロボットはテーブル整理、ソファ整理、靴を並べる作業などの繰り返し作業や高負荷作業を担当している。一方、家事代行スタッフは、隅の清掃、カウンター周りの整理、キッチンや浴室の重点清掃、消毒など、複雑で細かな深度清掃を担当しており、双方には明確な役割分担がある」と説明。

ロボット清掃員は実践を重ねながら、大量の家庭シーンを学習し、能力を急速に進化させている。黎氏は、「毎回の作業終了後、マスキングされた感知データや操作データがトレーニングプラットフォームへ送信され、モデル改良に役立てられる。初めて家庭でテストした際には、タオル1枚を拾うのにも十数分かかっていたが、1週間後には自力でテーブルを拭けるようになった。現在では、ペットの排せつ物の処理や衣類を畳む技能まで身につけている」と語る。

現場で確認したところ、ロボット清掃員は包装表示を見分けて薬を細かく分類できるほか、賞味期限切れの菓子を自動で仕分けすることもできた。ただし、安全面への配慮から、水回り作業にはまだ対応しておらず、動作速度も比較的ゆっくりに設定されている。

約3時間後、家事代行スタッフは他の部屋の掃除を終え、ロボットもリビングとダイニングの整理を完了した。これまで130平方メートルほどの住宅では、通常の清掃に4〜5時間かかっていた。

清掃スマートロボットの家庭進出、その将来性はどうか。

市場の反応は黎氏の自信をさらに強めている。58集団傘下の58同城のオンラインプラットフォームでは、スマート清掃サービスの予約が殺到しており、1日8件の受付枠はすぐ埋まり、予約はすでに半月先まで入っている。料金は人による清掃サービスと同額で、3時間の日常清掃サービスは約140元(1元は約23.2円)だ。少し前には、自変量ロボットと58集団は北京でもスマート清掃サービスを開始した。

業界では、家庭シーンはエンボディドAI分野における「最後の難関」と見なされている。清掃スマートロボットには依然として多くの課題が存在する。ロボットが対応できる清掃シーンがまだ限定的であること、人機協働の効率向上が必要なこと、複雑な家庭環境への対応能力をさらに高める必要があること、利用者の受容度がまだ高くないことなどだ。

自変量ロボットの現場応用エンジニア・王家燊氏は、「家庭環境では、ロボットには大人のように臨機応変な対応能力が求められる。工業シーンにおける反復作業とは異なり、家庭サービスではロボットにより高い知能が求められる。そのため、当社はエンボディドAI基盤モデル『WALL-B』を開発し、ロボットがリアルタイムで状況に応じて調整し、誤った動作をした場合でも即座に修正できる能力を持たせた」と話す。

王氏は、「研究開発チームは現在、ロボットの家庭環境適応能力向上に注力しており、ナビゲーションや障害物回避機能を最適化し、ロボットをさらに『家庭を理解する』存在へ進化させるとともに、実環境での安定性と信頼性を確保している。また、人機協働の面では、標準体系の最適化を進め、待機時間や重複作業を減らし、人とロボットの連携をよりスムーズで標準化されたものにする取り組みも行われている」と説明。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年5月15日

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