20年間にわたり、雨天に使い捨てレインコートを配布し続けている北京地下鉄

人民網日本語版 2026年05月20日14:39

「傘を売っている場所を聞いていたら、地下鉄で使い捨てレインコートをもらえると教えられた」。北京市では16日から17日にかけて、今年初めてかなりまとまった雨が降り、市内では累計降水量が豪雨(24時間以内の降水量が50-99.9ミリ)の水準に達した。そんな中、地下鉄を下りた乗客が雨に濡れることがないようにと、北京地下鉄は十分な数の使い捨てレインコートを用意して、無料で配布。多くの市民や観光客がソーシャルメディアで、もらった使い捨てレインコートの写真と共に、感謝の言葉を綴った。

実際には、これは臨時の措置ではなく、20年前からずっと続けられている心温まる措置だ。2006年、北京地下鉄は地下鉄出口が雨宿りをする乗客で混雑することを防ぐため、西直門駅で乗客に無料で使い捨てレインコートを配布し始めた。そして、地下鉄網が年々整備されるにつれて、用意される使い捨てレインコートの数も年々増え、その質も高まり続けている。広渠門外駅の職員によると、今回の雨では、各地下鉄出口で少なくとも100着の使い捨てレインコートを用意し、駅の倉庫には3000着のストックもあるという。

その都市を本当に理解したいのであれば、晴れの日だけでなく、激しい風や雨が降りしきる日の姿をより見るべきだ、とする人もいる。実際、北京市では、雨雲がその上空に到達する前には、様々な準備や対策などをすでに展開している。例えば、清掃員は雨水が流れ込む下水道の格子蓋を清掃し、流れ込むと詰まってしまうゴミを拾い集めている。また、緊急時対応チームも直ちに対応し、橋やインターチェンジといったカギとなる場所に的を絞って、パトロールの回数を増やし、冠水が起きないよう見張っている。北京駅は、駅の出入り口で高齢者などが優先的に通過できるレーンを増やすほか、駅にしばらく留まる必要がある旅客が雨宿りできるよう第一待合室を一時的に開放するといった具合だ。

北京市は、単に「雨に濡れないように」と声をかけるだけでなく、実際の行動で乗客が「雨に濡れないように」サポートしている。そして地下鉄もまた単なる交通機関ではなく、その都市の「おもてなしの場」であり、マナーや思いやりといった文明を反映している。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年5月20日

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