北京の公園で樹洞を覗くとレッサーパンダに会えるかも!?

人民網日本語版 2026年05月25日10:40

北京の北海公園に行き、湖の西側に植えられている柳の木の樹洞を覗くと、頭を出してきょろきょろしているアライグマやリスに出会ったり、北海公園のシンボルである白塔やボートを目にすることができるかもしれない。実は、それらは北海公園が今年、樹洞に描いたイラストで、観光客たちが探し歩く隠しスポットとなっている。

樹洞に描かれた動物などのイラストはそれほど目立っているわけではないため、それを見つけると、「誰かに偶然出会った時」のようなうれしさを感じることができ、観光客たちはソーシャルメディアに、自分が見つけた樹洞に描かれたイラストの写真を次々とアップしている。

北海公園の職員は取材に対して、「以前は、樹洞を補修した後、木の色に似た保護色を塗って、できるだけ目立たないようにしていた。今年は新たなアイデアを採用し、木を傷めないことを前提に、観光客に情緒的価値を提供できるようにした」としている。

実際には、樹洞にイラストが描かれているのは北海公園だけではない。南苑森林湿地公園を含む北京の複数の公園でも樹洞にイラストが描かれており、市民の譚さんは「気分転換をしに散歩に来たが、木に描かれたイラストに出会って、心が癒された」と笑顔で話した。

樹洞にイラストを描くことで木にダメージはないのだろうか?

中国野生植物保護協会の理事で、科学知識普及分野の執筆活動をしている作家の顧壘氏は、「樹洞は木が折れたり、剪定したりした跡や、虫害、病害、キツツキの活動でできた『傷口』というのがその本質。そのままにして長期間放っておくと、雨で濡れたり、細菌で腐ってしまう可能性がある。そのため樹木の保護という観点から考えると、『傷口』を合理的な方法で処理すること自体は通常の対応となる」と説明する。

顧壘氏によると、樹洞に対する科学的な処理としては、通常は防腐剤や専用の塗料で樹洞を埋めるという方法が用いられる。その上でイラストを描くのであれば、安全かつ合理的だという。

また公園側は、樹洞を画一的に補修しているわけではなく、水面に近く、水鳥が卵を産む巣にする可能性のある樹洞は全て埋めたり、絵を描いたりしないことにしているという。職員は、「人間を『ちょっとしたサプライズ』で喜ばせるために、動物の繁殖を妨げるわけにはいかない」としている。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年5月25日

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