中国の科学者、サトウキビの糖蓄積に関わる重要遺伝子を解明

人民網日本語版 2026年05月29日13:40

中国熱帯農業科学院熱帯バイオテクノロジー研究所は関連研究機関と共同で、倍数体作物に対応した遺伝基盤解析フレームワークを構築し、サトウキビ茎部の柔細胞における高糖蓄積の仕組みを解明した。関連する論文の成果が5月27日、国際学術誌「ネイチャー(Nature)」にオンライン掲載された。新華社が伝えた。

研究チームは、世界19の主要産地から収集した981点のサトウキビ材料について体系的な再シーケンシングを実施し、これまでで最大規模となるサトウキビ集団遺伝資源データベースを構築した。研究の結果、サトウキビ茎部の柔細胞が「糖の貯蔵庫」として機能しており、その糖含量が遺伝子によって制御されていることが判明した。

研究者らは、サトウキビ茎部の柔細胞の発達を制御する重要遺伝子を特定するとともに、新技術の開発・統合・導入を通じて、複雑なサトウキビゲノムの高精度アセンブリを実現し、高品質なハプロタイプ分型ゲノム「蔗王(サトウキビの王)」の構築に成功した。これにより、将来の「超高糖性」サトウキビ品種育成に向けた明確な分子標的が示されるとともに、世界の糖料作物の改良研究に新たな手掛かりを提供している。

現在、これらの研究成果はすでにサトウキビの育種指導に応用されており、中国のサトウキビ遺伝資源の独自化能力向上と砂糖供給の安定化に重要な支援を提供している。また、関連技術は今後、小麦、綿花、ジャガイモなど多くの倍数体作物のゲノム研究や分子育種への応用も期待されている。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年5月29日

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