世界初の年間100万個規模の体積ホログラフィック光導波路自動化生産ラインが天津で稼働開始

人民網日本語版 2026年06月15日13:38

世界初となる年間100万個規模の体積ホログラフィック光導波路(ボリュームホログラフィック光導波路)自動化生産ラインが13日、天津で稼働を開始した。これは、中国が消費者向けAR(拡張現実)の中核表示技術分野において大規模量産を実現したことを示しており、高コストパフォーマンスのARグラスや車載AR-HUD(拡張現実ヘッドアップディスプレイ)の大衆市場への普及に向けた重要な一歩となる。中国新聞社が伝えた。

この生産ラインは尼卡光学(天津)有限公司が設計・建設したもので、年間生産能力は100万個に達する。クラス1000クリーンルームと精密環境制御システムを備え、全工程で同社独自のホログラフィック露光装置および製造プラットフォームを採用している。稼働後は、同社の天津および広州の両拠点を合わせた年間総生産能力は130万個に拡大する。

体積ホログラフィック光導波路は業界において、消費者向けAR機器における重要な技術ルートの一つとみなされている。同社創業者兼CEOの杜有成氏は取材に対し、「当社は4年にわたる研究開発を通じて、ホログラフィックフォトレジスト材料、独自開発光学設計、ホログラフィック露光装置という3つの基盤中核技術の壁を突破し、全工程における独自化を実現した」と語った。

杜氏は、「当社が独自開発したレンズの光学効率は市場の従来製品のおよそ2倍となる1500ニト/ルーメンに達した。厚さはわずか0.6ミリメートル、重量は3.1グラムで、高い光学効率、軽量・薄型、低コストという利点を兼ね備えている。現在、当社の受注量はすでに100万個を超えており、2026年の年間売上高は6000万~8000万元(1元は約23.7円)に達する見込みだ」と説明。

稼働開始初日には、尼卡光学は産業チェーンのパートナー企業と戦略的協力協定を締結した。杜氏によると、同社はすでに複数の大手消費電子機器メーカーや自動車メーカーと協力関係を構築しており、関連製品は国際市場へ進出している。また、海外市場での事業展開と世界的な産業エコシステムとの連携を加速させているという。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年6月15日

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