高性能炭素繊維生産ライン3本が一斉に稼働 海外勢による長期独占状態を打破

人民網日本語版 2026年06月30日09:46

中国建材集団の高性能炭素繊維生産ライン3本が6月28日、同集団傘下の中復神鷹炭繊維股份有限公司の江蘇省連雲港市にある拠点で一斉に稼働を開始した。これらの生産ラインは、汎用性、高強度、高弾性率という炭素繊維の3大主流タイプに対応しているという。

炭素繊維は「新材料の王」、「ブラックゴールド」と呼ばれ、密度は鋼の4分の1未満でありながら、強度は数倍にもなり、耐腐食性にも優れるという特徴を備える。今回稼働をスタートした3本の生産ラインは、中復神鷹が独自に開発した。同社の金亮副社長の説明によると、「この3本の世界トップレベルの炭素繊維生産ラインは適応する産業が異なり、それぞれにコアとなる優位性を備えている」という。

第1ラインは年産5000トンのラージトウ炭素繊維生産ラインだ。ラージトウ炭素繊維は量産化と低コストの優位性を生かして、大型洋上風力発電用ブレード、水素貯蔵タンク、新エネルギー自動車の軽量化構造部品などに幅広く応用でき、生産コストを削減し、産業の量産化レベルを向上させることができる。

第2ラインは年産1000トンのT1100級高強度炭素繊維「SYT70」の生産ラインだ。高強度炭素繊維は比強度が極めて高いという特徴があり、航空宇宙や低空域飛行体などの分野に適している。

第3ラインは年産600トンの高弾性率炭素繊維生産ラインだ。高弾性率炭素繊維は寸法安定性が突出しており、主に深海・地球深部・深宇宙、スポーツの競技用具、3C電子製品(コンピューター、通信機器、家電製品)などの分野に応用される。

中国建材集団の周育先会長は、「この3本の生産ラインが稼働したことで、海外のハイエンド炭素繊維による長年の市場独占状態が打ち破られ、炭素繊維の分野における技術、設備から製品までをカバーするトータルなサプライチェーンの独自制御が実現した」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2026年6月30日

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