「昆虫界のパンダ」の「三角関係」撮影に成功 福建省天宝岩保護区
福建省天宝岩国家級自然保護区の昆虫モニタリングスタッフ3人が先ごろ、定期調査を行っていた際、3匹のヤンソンテナガコガネを発見。2匹のオスが1匹のメスを取り合うバトルを繰り広げているところを偶然確認した。スタッフらは、その全過程の撮影に成功し、この希少な昆虫を研究するうえで、貴重な実証資料を手に入れた。中国新聞網が伝えた。

メスを取り合って「バトル」する2匹のオスのヤンソンテナガコガネ(撮影・羅華興)。
その日、モニタリングスタッフは、カザノプシス・ファルギシイがメインの広葉樹林を移動していた際、大きめのコガネムシを発見。よく見てみると、「昆虫界のパンダ」と呼ばれ、中国で国家二級保護野生動物に指定されているヤンソンテナガコガネであることが分かった。
そのヤンソンテナガコガネは1匹が大きく、もう1匹は小さく、頭と頭を突き合わせて、バトルしているかのようだった。モニタリングスタッフが息を殺して観察していると、そこにさらに大きなコガネムシがもう1匹飛んできて、その「バトル」に参戦したという。そして3匹のヤンソンテナガコガネは木の上で対峙し、2匹のオスがシンボルである、体より長い前脚を使って掴み合いを始めた。
数回渡り合っただけで、後から飛んできた体の大きなオスが、もともといたやや小さなオスを退け、メスとの交尾権を手にした。そしてバトルに負けたオスは未練がましげに、すごすごと木を登っていった。残ったオスとメスは約30分にわたって交尾を続け、自然界における「愛のセレモニー」を終えた。モニタリングスタッフはその一部始終の撮影に成功した。
ヤンソンテナガコガネは、生存環境に求められる条件が極めて高く、1982年に一度絶滅が宣言されたが、2004年になって江西省で再び発見された。近年は福建省や貴州省、四川省などで、ごくわずかな確認例はあるものの、野外の個体数は極めて少ないため、「昆虫界のパンダ」と呼ばれている。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年7月10日
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