寧波市、全国初の分散型太陽光発電設備容量1000万kWを突破した都市に

人民網日本語版 2026年08月14日15:28

寧波科学中学の1038キロワット(kW)分散型太陽光発電プロジェクトが系統連系し、稼働を開始したことに伴い、浙江省寧波市の分散型太陽光発電設備容量が1000万kWを突破し、全国初の分散型太陽光発電設備容量が1000万kWに達した都市となったことが8月12日、国網寧波電力供給公司(以下、「国網寧波」)への取材で分かった。

一般的に想定されるような集中型の大規模地上発電所とは異なり、工業都市である寧波は独自の発展モデルを確立した。1000万kW級の分散型太陽光発電設備はすべて、工業パーク、公共建築物、住宅の屋根などの分散したスペースに設置されており、このうち工業パークの設備容量が84%という高い割合を占めている。

現在、同市では生産・生活用電力10キロワット時(kWh)のうち1kWhが太陽光によって発電された電力となっている。年間の等価全負荷時間を1000時間として計算すると、これらの分散型太陽光発電設備は年間100億kWhのクリーン電力を生産でき、二酸化炭素排出量を約500万トン削減できる。これは約1億2000万本の植林に相当する。

1000万kW規模の分散した太陽光発電設備の導入は、「うれしい悩み」ももたらしている。太陽光発電は天候に左右される特性を持つため、晴天と雨天が交互に変化すると、短時間の出力差が300万kWに達する場合があり、その変動規模は大型火力発電所の起動・停止に相当する。これに伴い、配電網における逆方向の過負荷、ピーク・オフピーク時の需給ミスマッチ、工業パークにおけるエネルギー精算の複雑化など、複数の問題も顕在化している。これに対し、国網寧波は技術とサービスの両面から取り組みを進め、この新たなエネルギー課題の解決に共同で取り組んでいる。

技術面では、国網寧波は新型電力システムデジタル・フィジカル・ハイブリッドシミュレーション重点実験室を基盤として、県域電力網の全要素計画シミュレーションプラットフォームを構築した。これにより、太陽光発電設備を系統に連系する前の段階で、全プロセスについて事前シミュレーションを実施することが可能となった。「主配営」調度意思決定センターを活用し、国網寧波は、これまで長期間にわたり分断されていた基幹系統、配電系統、電力販売部門のデータ上の障壁を打破した。これにより、電力網の運用ロジックは、従来の単一的な電力網制御から、社会全体の各種調整可能なエネルギー資源を統合的に管理する方式へと転換した。

同市では、エネルギー貯蔵、マイクログリッド、産業・商業用の柔軟負荷を統一的に市レベルの仮想発電所に接続し、100万kW規模の調整可能資源を集約している。雲の通過による発電量の急激な低下が発生した場合でも、数分以内にエネルギーの貯蔵・補填や負荷調整を行うことができ、新エネルギー発電出力の変動を効率的に平準化している。

技術面の課題が一つずつ解決される中、サービス面でのイノベーションも同時に進められている。国網寧波は工業パークを対象として「電力・エネルギー効率・炭素」の一体化サービスモデルを打ち出し、「電力接続、エネルギー効率、炭素管理」の3分野を連携させた。これにより、工業パーク内企業の「計画―建設―運営」というライフサイクル全体をカバーする総合的なエネルギー利用サービス体系を形成している。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年8月14日

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