「風雲」気象衛星がネパールを支援 国境を越えた災害監視を後押し

人民網日本語版 2026年09月07日13:24

中国とネパールの国境にある吉隆国境検問所で深刻な土石流災害が発生したことを受け、中国気象局は「風雲」気象衛星の国際利用者向け防災・減災緊急支援メカニズムを発動し、衛星による高頻度観測と複数のデータソースを活用した分析を強化したことが5日、中国気象局への取材で分かった。中国気象AI早期警戒ソリューション「媽祖(MAZU)」を活用し、ネパールに「風雲3号」「風雲4号」などの複数の衛星データや関連プロダクトを提供し、中国・ネパール間の国境を越えた災害監視と緊急気象サービスを支援している。新華社が伝えた。

吉隆国境検問所および災害の影響を受けた地域を中心に、国家衛星気象センター(国家宇宙天気監視・早期警戒センター)はいち早く「風雲4号B星」による高頻度観測を開始した。「風雲4号」の雲画像動画、対流発生、降水量推定、「風雲4号C星」による雷観測、「風雲3号G星」による降水観測などのプロダクトを総合的に活用し、地域の降水状況と気象の変化を継続的に追跡している。同時に、関係機関と連携して「高分」、「環境」、「資源」などのシリーズ高空間分解能衛星データを取得し、上流の氷雪・岩石崩落地域や河道を動的に監視し、災害前後の3次元画像、河道の変化、堰止湖の空間分布などのプロダクトを作成して定量分析を行い、災害状況の判断、現場救援、気象サービスに参考情報を提供している。

国家衛星気象センター(国家宇宙天気監視・早期警戒センター)は「風雲」シリーズの気象衛星を活用し、ネパールの被災地域に対する気象衛星監視を継続している。「風雲4号B星」のカラー画像による観測結果では、被災地域の上空は雲量が多く、一部地域では対流雲が活発化していることが確認された。

ネパール側のニーズに対応するため、「風雲」気象衛星の国際サービスもさらに強化されている。現在、中国気象局がネパール向けに構築したサービスシステムは、「風雲」気象衛星のプロダクトとリアルタイムで接続され、高速スキャン画像や衛星による雷観測などのデータを提供している。高速スキャン画像は高い時間分解能と空間分解能を備えており、細かな雲の構造や局地的な気象の特徴を明確に捉えることができ、高頻度で更新される機能と組み合わせることで、ネパール国内で急速に活発化する対流性気象や雷活動をリアルタイムで効果的に監視し、ネパール側がより広域かつ連続的な空間範囲で降水システムや強い対流性気象の動向を把握できるよう支援している。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年9月7日

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