世界中から注文! 小さな水晶から生まれた江蘇省東海県の600億元産業

人民網日本語版 2026年09月28日11:11

1粒の水晶、1セットのネイルチップが、ある県で取引額が600億元(1元は約23.5円)を上回る新業態を支えている。

江蘇省連雲港市東海県では、水晶から年間取引額600億元超の産業が生まれ、この産業に従事する30万人は、水晶ビジネスをマーケットでの実地販売から「クラウドショッピング」へと進化させた。「水晶+ネイルチップ」の産業連携によって、この小さな県はグローバル消費市場とつながっている。

旧暦の4と9がつく日になると、同県にある中国東海水晶城の淘晶広場は大規模な「水晶マーケット」に姿を変え、3000近い露店がずらりと並び、水晶の原石、ブレスレット、置物などが目移りするほどたくさん並べられる。1日の来客数は延べ3万人を超え、特色ある露店では1日の売り上げが10万元を突破するところも少なくない。

山東省聊城市から来た観光客の蒋広鑫さんは、「東海の水晶は種類がたくさんあって価格も手頃なので、掘り出し物を探しに山東省からやって来た」と話した。

この「水晶マーケット」には、店主と客の間で値段の駆け引きをする楽しさもあれば、世界とつながるビジネスもある。ライブコマース配信者が「マーケット」を歩きながらライブ配信を行い、東海の水晶製品を世界中のバイヤーに紹介すると、3~4時間で40~50件の注文が入る。

同県の水晶産業従事者は約30万人に上り、2025年の県全体の水晶産業取引額は606億元を超えた。

水晶の加工とEC販売で培った産業チェーンの基盤を生かし、同県はネイルチップという新興ビジネスを生み出した。

中国東海水晶城からそう遠くない頤高路は通称「ネイルチップ通り」と呼ばれている。800メートル足らずの大通りに、ハンドメイド・ネイルチップの店が50店近く整然と並び、ネイルチップの種類が豊富で、価格も手頃だ。

水晶加工・販売のトータル産業チェーンの存在が後ろ盾となり、同県のハンドメイド・ネイルチップの年間生産量は3億セットを超え、全国の70%以上を占め、製品は世界の30余りの国・地域へ輸出されている。

東海県を訪れる観光客の中には、「水晶マーケット」をぶらぶらしたり、ネイルチップを買ったりするだけでなく、中国東海水晶博物館まで足を伸ばす人や、ローカルなグルメを味わう人、西双湖を散策する人も多い。

統計によれば、2026年7~8月には、「水晶マーケット」によりもたらされた周辺の飲食消費が前年同期比で約120%増加し、周辺のホテルの週末の客室稼働率は95%を超えた。

水晶販売からネイルチップ販売まで、「水晶マーケット」巡りから観光消費まで、東海県は産業の優位性を多様な消費シーンへと広げ、短期的な集客を長期的な成長に結びつけている。(編集KS)

「人民網日本語版」2026年9月28日

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