中国の渤海全域で5G通信が可能に
中国最北端の内海である渤海で、5Gが利用できるようになり、多くの人々を驚かせている。人民日報アプリが伝えた。
交通運輸部(省)北海航海支援センターが15日、中国海洋石油(中国)有限公司天津支社、中国移動通信集団天津有限公司と共同で建設した渤海海域通信・感知ネットワークが正式に運用を開始した。これにより、渤海は高速通信と全域感知を実現する新たな段階に全面的に突入した。
広大な渤海には、新たに建設された48基の5G基地局、8基のVHF(超短波)基地局、6基のAIS(船舶自動識別装置)基地局、4ヶ所の水文観測所が設置された。AISは「目」の役割を果たし、船舶の位置、航行速度、針路をリアルタイムで報告する。VHFは「口と耳」の役割を果たし、船舶と陸上、船舶同士の双方向通信を可能にするとともに、緊急事態が発生した際にはワンタッチで通報できる。5Gは「情報の高速道路」であり、インターネット接続、ビデオ通話、監視映像の送信を支える。水文観測所は「皮膚」の役割を担い、潮位、水流、水温を24時間監視し、海洋環境の変化を感知する。
この通信・感知ネットワークは、既存の陸上基地局や海上ネットワークと有機的に連携している。総合的な電波カバー率は95%に達し、5Gネットワークのカバー率は80%を超えた。渤海の主要港湾、錨地、航路において「どこでも圏内」を実現している。広大な海の上でも、船舶の航行に「千里眼」と「順風耳」が備わり、海上で働く人々も、陸上にいるのと同じように、スムーズに通話やインターネットを利用できるようになった。
では、インターネット接続や通話以外に、このネットワークにはどのような価値があるのだろうか。
民生面では、次のような効果が期待される。
乗船中の通信途絶がなくなり、遼寧省と山東省を結ぶ航路を利用する年間約500万人の乗客が、航行中でもいつでも家族などと連絡をとれるようになる。
漁業従事者の出漁時の安全性が向上する。気象警報を受信できるようになり、危険時には迅速に救助を要請できる。
海上プラットフォームでの作業効率と品質も向上する。監視映像や生産データをリアルタイムで陸上に送信できるようになる。
安全支援の面では、次のような効果がある。
かつて、渤海中部は通信の死角となっており、船舶の位置を把握できず、呼びかけても応答が得られないため、捜索・救助が困難だった。現在では、AIS基地局が海域の95%をカバーし、船舶の動きをリアルタイムで把握できるようになった。8基のVHF基地局により、緊急通報を海上交通管理センターに直接届けることができる。5Gによって映像や位置情報を送信できるため、救助活動を正確に指揮・調整できる。また、仮想航路標識によって海上航路を設定し、商船と漁船の航行ルートを分離することで、衝突事故の減少につなげる。これは「絵に描いた餅」では決してなく、人々の暮らしに直結する、実効性のある民生プロジェクトであり、渤海の航行安全を守る「千里眼」と「順風耳」なのだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年10月19日
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