寧夏の岩絵、デジタル遺伝子バンクを構築

人民網日本語版 2026年11月05日13:50

寧夏回族自治区衛寧北山のゴビ砂漠に位置する大麦地岩絵のデジタルデータ収集とデータベース構築作業が段階的な成果を上げ、すでに4095点の岩絵が「大麦地岩絵デジタル遺伝子バンク」に登録され、それぞれに専用の「デジタル身分証明書」が付与されたことが4日、寧夏回族自治区中衛市の関係当局への取材で分かった。中国新聞社が伝えた。

大麦地岩絵の中核区域は、全国重点文化財保護区域となっている。岩絵は6870点余りあり、中衛市全域の岩絵総数の9割を占める。これらの刻み目は旧石器時代後期に始まり、宋・元時代まで続いたもので、人物、野獣、祭祀に関する記号などの題材が含まれている。この中には、甲骨文字よりも古いと考えられる古代の絵文字も発見されており、北方の先史時代における遊牧社会を解明するための貴重な遺跡となっている。

2025年7月に撮影された中衛市の大麦地岩絵。(画像提供:中衛市関係当局)

2025年7月に撮影された中衛市の大麦地岩絵。(画像提供:中衛市関係当局)

岩絵は長年にわたり山野に露出しており、風化によるひび割れ、風食、生物の付着、人為的な干渉などによって、継続的に侵食されている。有名な「虎王」の岩絵でも、図柄が薄れて消えかかる現象が確認されている。2025年3月、中衛市は大麦地岩絵のデジタルデータ収集プロジェクトを開始した。約60人の野外調査チームが徒歩で山に入り、作業に当たった。隊員らはRTI(反射変換イメージング)装置による光影イメージング、RTK測位、8K映像などの技術を活用してデータを収集した。岩絵の「CT撮影」を行うように、肉眼では識別が難しい微細な刻み目まで余すところなく捉えた。

野外で収集した膨大な画像・座標データは屋内の作業拠点に送られ、専門担当者が一つ一つに注釈を付けて分類し、画像の属性、保存状態、脅威となる要因を明確にしている。一部の判別が難しい図柄については、専門家の検討を経て「未知」と記録し、厳密さを徹底している。現在までに4095点の岩絵と1万1251個の図柄がデータベースに登録されており、それぞれについて地理情報、保存状態、リスク評価などの記録が保存されている。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年11月5日

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