臭豆腐のピザ?中国風でも洋風でもないファストフードメニュー

人民網日本語版 2021年07月16日14:30

コリアンダー、ピータン、豚の血と糯米を固めた「豚血糕」を、全部一緒に小麦粉の生地にのせたら、どんな味がするだろうか。ピザハットがこのほど台湾地区で打ち出した新メニュー「コリアンダー・ピータン・豚血糕」がネットで大きな議論を巻き起こしている。中国新聞網が伝えた。

「3つとも、私にとっては『地雷原』を歩くみたいなもの」。一部のネットユーザーからこの珍しい組み合わせにツッコミが入ったと同時に、「チーズ入りの中国風クレープみたい」、「次は臭豆腐のピザか?」などの声も上がった。「何でもかんでもピザに入れないでほしい」、「イタリア人も受け入れられないだろう」という意見もあった。

洋風ファストフードが中国現地化しているが、本当に中国人の胃袋を理解しているだろうか。

肉の量が半端ない「肉挟饃」のはずが実際は「饃挟肉」

「肉挟饃(中国風ハンバーガー)」、熱乾麺、タニシ麺……中華料理店のメニューかと思えば、なんと、どれもマクドナルドとケンタッキーのメニューだ。

これまでずっと、多くの洋風ファストフードブランドが中国人の飲食習慣、地域ごとの特色に基づいて現地化に向けた改良を続けてきた。登場してから徐々に中国人の「定番メニュー」となっていったメニューも多く、ピータン豚肉粥、北京風チキンツイスターなどがある。

ここ数年、洋風ファストフードの現地化の歩みが明らかに加速し、新しい商品が次々発売され、その種類の多さには「海を渡る八人の仙人がそれぞれの腕前を発揮」といった感がある。

卵肉

たとえば2019年にケンタッキーは串串香(串に刺した具材を辛いスープに入れて煮る火鍋)を発売し、串串香が夜食のメニューに加わった。ビザハットは塩卵の黄身シリーズを発売した。最近はマックが「桂林タケノコの塩水漬け風味焼きチキンサンド」を発売。見た目は微妙だが、実際に食べてみたネットユーザーの多くから「味は意外と悪くない」との声が寄せられた。

しかしすべての洋風ファストフードの現地化商品が中国人の胃袋を満足させるわけでなく、失敗したケースを通して「世界にはいろいろな好みがある」ことがわかる。

21年にマックが発売した「肉挟饃」もこうしたメニューの1つだ。購入者の多くが、「宣伝ポスターでは肉の量が半端ない『肉挟饃』だったが、実際には『饃挟肉』だった」とツッコミを入れ、その後、マックは肉の量を増やしたものの、グルメたちからのツッコミは止まらないという。

消費者の1人は、「肉の量が少ないのはまあいい。ただ中身がチキンで、イメージしていた肉挟饃と全然違う味だった。これだったら本家のものを買う方がコストパフォーマンスがいい」と話した。

またマックの麻婆ビーフハンバーガーもツッコミの嵐で、ネットユーザーに「ミンチ版の肉挟饃」と呼ばれた。ケンタッキーの都市部限定の熱乾麺には、発祥地・武漢のネットユーザーから「熱乾麺の魂が入っていない」という厳しい声が寄せられた。

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